風営法の改正は、スカウトバックの禁止によってスカウトグループを狙い撃ちにするのがもともとの目的というより、ホストクラブによる色恋営業の対策から浮上した側面が大きいだろう。
ホストが女性客に対して色恋営業を仕掛け、払えないほどの多額の売掛金を抱えた状態にさせることが度々大きな問題になっていた。ホスト狂いの客に対して性風俗店で働くように勧めることも珍しくなく、ホストは風俗店に自分の客を紹介したり、あるいはスカウトにパス(引き合わせ)したりして、報酬を受け取るという流れができあがっていたのだ。
さらに悪質な場合は、客が風俗店で働いてある程度収入を得るようになると、売掛金を返済させるだけでは終わらず、ホストがまたその女性を店に通わせてさらにカネを使わせ、自らの収入に繋げるということをやっていた。
法改正では、ホストによる色恋営業と合わせてスカウトバックも禁止することで、高額な売掛金を抱えた客が風俗店で働かざるを得ない状況を防ぎ、さらにはおカネが貯まるとまた店に通うという、無限ループのような構造を断ち切る狙いがあったという。
スカウトの紹介なしで
働く女性を集められるのか
しかし、はたして法改正によってスカウトという存在はなくなるのだろうか。
ナチュラル(編集部注/日本最大のスカウトグループ)だけでなく、他のスカウトグループや風俗店の経営者に聞いても、答えはいずれも「NO」である。
「スカウトマンの紹介を完全にゼロにして店が営業を続けられるかといったら、それはかなり難しいよね。店のホームページとかSNSで、働く女性を集めるのもそりゃこのご時世だからみんなやっているけど、それだけではなかなか来ないよ。
特に地方のソープランドやヘルスは、そもそもその土地に夜働けるような若い人が少ないし、募集をかけたって東京からわざわざ地方まで来るのは、ごく稀だよね。いま、地方に働きに来ている子も、ほとんどはスカウトに紹介され促されてというパターンだし。路上でもSNSでもやり方はともかくとして、実際に声をかけて口説くっていうのは、結局はその道のプロであるスカウトにしかできないと思うよ」(風俗店のオーナー)







