「ついヤバいと言ってしまう」「自分の考えをうまく言葉にできない…」。
言いたいことがないワケではないのに、うまく言葉にできない。あなたにも、そんな悩みはありませんか?
小学校から企業研修、さらには少年院まで、さまざまな現場で教えてきた小説家が教える、世界一やさしい「言語化」にまつわる授業。知ってしまえば、今は語彙力ゼロでも、話し下手でも、「自分の言葉」でちゃんと話せるようになれてしまう!
本記事では、ライターの柴田賢三氏に、『小学生でもできる言語化』をもとにご寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)
Photo: Adobe Stock
幼少期のトラウマの話
ハゲ、デブ、チビ、ブサイク。
簡潔に、自己紹介を書いてみました。
令和の現代では、編集者さんに怒られる言葉のオンパレードですが、私の見た目をストレートに表現すると、こうなります。
最初の2つは後天的なものですが、それ以外の2つは子どもの頃からのコンプレックスで、幼稚園の時代から、さんざんイジられてきたものです。
信じられないことに、昭和の小学校の先生は、こんなことも平気で言ってきました。
「おい柴田、お前はチビでブサイクなんだから、勉強とかスポーツを人一倍がんばらないと将来、結婚もできないぞ」
50代半ばになって妻や娘もいる今でも、その先生の言葉を覚えているくらいですから、トラウマになっているのでしょう。
ただ、当時の私は「たしかに、そうだ」と奮起し、一瞬だけ成績がよくなったことも覚えています。
言語化したことで、傷付くこともある
物事を正確に言語化すると、ときに残酷な表現にもなる。
『小学生でもできる言語化』という本にも、このことに関する“注意書き”があります。
相手の「欲望」や「気にしていること」などを悪意をもって言語化して使うことで、過剰に何かを買わせたり、だましたり、洗脳したりと、相手を誤った方向へ引きずりこむこともできてしまいます。
――『小学生でもできる言語化』より
著者で小説家の田丸雅智氏は、本のタイトル通り、小学生にもわかるように「物事を正確に言語化することの重要性」や方法を解説していますが、言葉が人を傷つけるケースや詐欺などに悪用できる危険性も、きちんと教えてくれているのです。
私の場合、先生の言葉で、ある意味“洗脳”されて一時的に勉強を頑張ったわけですが、長続きはしませんでした。
それどころか、トラウマになって今も頭の片隅に残っているのですから、相手に強烈なインパクトを残す言葉の怖さも実感できます。
しかし、今は「ルッキズム」という言葉があります。
見た目だけでネガティブな表現を使わないように配慮しましょうという考え方が浸透し、当たり前になっています。
昭和の時代にはなかった気遣いを「ルッキズム」という言葉で言語化してくれたおかげで、私のような人間はずいぶんと暮らしやすくなっているのです。
(本記事は、田丸雅智著『小学生でもできる言語化』をもとに作成しました。)









