日記が続かない......。
新しい年や、誕生日、心機一転したいと思ったときに、真新しい日記帳を買い求めて、その日あった出来事や感想を丁寧に書きつづる。でも、気がつけば空白のページが続き、いつしか日記帳は机の片隅に追いやられて、ホコリをかぶってしまう……。このような経験、あなたにもありませんか。本記事では、新刊『人日記 1日1分、会った人の名前を書く』(内山厳・著)から、6月から始められる、驚くほどラクに続く日記の習慣・ベスト1を特別に公開します。

驚くほどラクに続く日記の習慣・ベスト1Photo: Adobe Stock

ひと言の感想にもエネルギーがいる

日記とは、自分の内面を吐露する場所です。

しかも「書いて残す」という行為は、「自分か、他の誰かが後で読む」目的がなければ意味がない、こう考える方は多いでしょう。私もそのうちの一人です。

だからこそ、「面白い出来事がなければ書く価値がない」「感動的な言葉で締めくくらなければならない」といった強迫観念に駆られてしまうのではないでしょうか。

特に、感情を言葉にするという行為は、「嬉しかった」「楽しかった」「頭にきた」と、たったひと言を書くだけでも、それなりに繊細で、かつエネルギーを要するものです。

けれども「人日記」は、そのようなプレッシャーや面倒な手間から解放してくれます。

なぜなら、基本ルールが「感情は書かない。事実だけを記録する」、ただその一点にあるからです。

「でも、感情を書かない日記なんて、意味があるの?」

そう思われるかもしれません。

しかし、不思議なもので、感情を記録しないからこそ、名前を見ただけで感情がより客観的に蘇ってくるのが、「人日記」の面白い魅力なのです。

たとえば、あなたが日記に「今日は上司に理不尽に怒られて、とても悔しかった。あんな上司は大嫌いだ」と書いたとします。

数ヶ月後にそれを読み返したとき、あなたは「ああ、こんなことで悩んでいたんだな」と、そのときに書き記した「悔しい」という感情のフィルターを通して過去を追体験するでしょう。

一方で、「人日記」の記録は「◯月◯日、A部長、**の件」。それだけです。このシンプルな文字列だけで、そのときの光景を冷静に思い出すことができます。

感情を書き記していないからこそ、少し時間が経って離れた場所から、その人とのやりとりを客観視できるのです。

(本記事は『人日記 1日1分、会った人の名前を書く』の抜粋記事です)