森保一監督森保一監督 Photo:SANKEI

森保一監督は2022年W杯第1戦のドイツ戦、そしてスペイン戦でも明采配を振るった。試合中の大胆な変更で、勝利を引き寄せてきた。26年W杯に臨んで、なおも進化を続ける森保ジャパンの戦術とマネジメントの変化を読み解く。※本稿は、スポーツライターの木崎伸也『世界一やさしいサッカーの見方 40個のポイントで試合が劇的におもしろくなる』(朝日新聞出版)の一部を抜粋・編集したものです。

ドイツ戦での逆転劇を生んだ
後半に森保がふるった大胆采配

 森保監督は2022年W杯第1戦のドイツ戦で歴史に残る名采配を振います。

 日本は4-2-3-1の布陣で臨んだのですが、守備時に4-4-2になるミドルプレスがはまらず、完全に押し込まれて猛攻にさらされます。

 その原因はドイツの可変システムにありました。

 ドイツは攻撃になると左サイドバックが高い位置を取って4バックから3バックに可変し、3-4-2-1のような立ち位置を取ってきました。事前情報はあったものの、予想以上に変則的で日本のマークは大きくずれます。

 なんとかPKによる1失点に留めて0対1でハーフタイムを迎えましたが、内容は完敗でした。

 しかし、森保監督はまったく諦めていませんでした。ハーフタイムに驚くべき変更を施します。

 相手の攻撃布陣に噛み合うようにシステムを3-4-2-1に変更し、選手たちがマンツーマンでハイプレスをかけられるようにしたのです。

 さらに次々とゴールを狙える攻撃的選手を投入し、後半30分以降は攻撃的選手が6人(浅野拓磨、南野拓実、堂安律、三笘薫、伊東純也、鎌田大地)もピッチに並んでいました。

 超強気な3バックによって日本は後半30分以降に2点を奪い、ドイツ相手に逆転勝利をものにします。