サッカー日本代表が13年ぶり優勝を目指すアジアカップが、2024年1月に開幕する。特集『総予測2024』の本稿では、世界最高峰の英プレミアリーグの強豪リバプールに23年夏、電撃移籍を果たした遠藤航日本代表キャプテンに、今大会に懸ける思いや目標に掲げる「ワールドカップ(W杯)優勝」実現への道筋を直撃した。(ダイヤモンド編集部 竹田幸平)
サムライブルー主将・遠藤航激白!
「W杯優勝」実現への道筋を大展望
――ドイツリーグ1部・VfBシュツットガルトから2023年8月末の移籍期限間際、英プレミアリーグの強豪リバプールFCへ電撃移籍が決まりました。その際の率直な思いや、ドイツ人指揮官の名将ユルゲン・クロップ監督から掛けられた言葉を教えてください。
本当にオファーが来たのか、という感じでした。移籍市場の状況的にもあり得るならリバプールかな、みたいなイメージは持っていましたが、夢だったプレミア移籍が実現してうれしかったです。
8月の移籍市場も終わりそうだったので、シュツットガルトに残るのかなともイメージしていたときに訪れたオファーでしたが、迷いはなくすぐに決断しました。クロップ監督は「うちのチームは攻撃的過ぎるから、守備的ミッドフィルダーであるエンドウが必要だ」といった話をしてくれました。
――名実共に世界最高峰の英プレミアリーグでプレーしてみて、独ブンデスリーガとフィジカルやスピード、テクニックなどで違いは感じますか。
ブンデスも全然レベルが低いとは思っていませんが、プレミアの方が、より個の能力の高い選手がそろう印象はあります。ただ頭を使ってクレバーにできれば、適応できそうな感覚はあるし、フィジカル面でも慣れた上で、常に自分の良さが何かを考えられればと思っています
――シュツットガルト時代は、20~21シーズンから2季連続で(サッカーで1対1を意味する)「デュエル」の勝利数がブンデス1位を記録しました。体格で勝る相手に当たり負けしないポイントとは何でしょうか。
次ページ以降では、サムライブルーの遠藤キャプテンが、13年ぶり5度目の優勝を狙う24年1月のアジアカップを勝ち抜けるうえでのポイントや、W杯カタール大会で惜しくも史上初のベスト8に届かなかった“壁”の正体を分析。さらに、前所属のシュツットガルトと現日本代表で主将を務める遠藤選手が、自身のキャプテンシーの在り方を語ったほか、目標と公言する「W杯優勝」を目指す上での道筋を大展望する。