初対面の人と会う前はとても不安.......。そんな気持ちになったことはありませんか。そんなときに試してほしいのが、「会った人の名前」を記録する新しい日記です。その名も「人日記」(ひとにっき)。本記事では、新刊『人日記 1日1分、会った人の名前を書く』(内山厳・著)から、1日1分「会った人の名前」を書くだけの新しい習慣について紹介します。
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「名前」を呼ぶことのメリット
「人日記」とは、「会った人の名前」を記録する新しい日記です。今日あったことや感想を書くのではなく、「人の名前」を書くだけなのです。
ではなぜ、一般的な日記のように出来事ではなく、「人の名前」にこだわるのでしょうか?
それは、日記に書き留めて「記憶」することが、次回その人の名前を「呼ぶ」ための確実な準備になるからです。
そして、相手の名前を呼ぶことには、単に「親しくなる」以上の、大きなメリットが隠されています。
名前を呼ばれることには、承認欲求が満たされる他に、大きな意味があります。それが、心理学でいうところのカクテルパーティー効果です。
駅やレストランなどの騒がしい場所でも、自分の名前や自分に関係のあるキーワードだけは不思議と耳に飛び込んできた経験はないでしょうか?
人間の脳は、膨大な情報の中から「自分にとって重要な情報」を無意識に選ぶ機能を持っています。
たとえば研修で「皆さん」と呼びかけても、受講生の脳内では「自分以外の誰か」に向けられたノイズとして処理されてしまうことがあります。
しかし、そこで「田中さんはどう思いますか?」と名前を添えるだけで、情報の優先順位が上がり、受講生の意識は一気にこちらへとフォーカスされます。
つまり人は、名前を呼ばれることで「他人事」から「自分事」へと意識が切り替わるのです。
不安も解消してくれる
それだけではありません。名前は、話す側の不安も解消してくれます。
同級生に対して「◯◯さん」ではよそよそしいし、かといって急に呼び捨てや「ちゃん」づけで呼ぶ勇気もない。
学生時代の私はそんな些細なことでいつも悩んでいました。
その点、ビジネスの世界では「苗字+さん」という便利なルールがあるため、社会人になって心の底から安心したことを覚えています。
相手の呼び方に迷わないだけで、コミュニケーションのハードルはぐっと下がります。
まずは相手の名前を覚えて、会話をするときは名前を呼びかける。たったそれだけで、お互いの心理的な距離はぐっと縮まるのです。
名前を呼ぶ習慣は、相手に対する直接的な効果だけにとどまりません。
たとえば、会議の場で、前回は出席していたけれど今回は欠席している人がいるとします。
そのとき、「今回は、◯◯さんはいらっしゃらないのですね」と、その場にいない人の名前を口に出してみる。
すると、当事者意識はもちろん、関係者への配慮もあることが伝わり、周囲からの信頼が高まって、あなたの印象はぐっと良くなるでしょう。
(本記事は『人日記 1日1分、会った人の名前を書く』の抜粋記事です)








