散らかったままでは次の作業に取りかかれないからです。
さらに手放すことは、状況の整理のみならず心の片づけにもつながります。
確かに、手放すという行為には勇気がいります。
まかせた相手が失敗するかもしれない。
思うように進まないかもしれない。
そうした不安があるのは当然のことですが、そこで苛立つままで終わらせてはいけません。自分の力のみで完璧を求め続ければ、いつか自分のキャパシティを超えてしまいます。
どうすれば次はスムーズにまかせられるかを考え、工夫を積み重ねることは、チームを成長させ自分の時間を取り戻すことにつながります。
自分の時間を取り戻して
チームを成長させる
ある経営者は、過労で倒れた経験をきっかけに、仕事のやり方を根本から見直しました。
それまでは細部まで自分で確認しなければ気が済まず、結果的に休みを削ってまで働いていたそうです。
『なぜかいつも上手くいく人の休みの使い方』(新井直之、あさ出版)
しかし、倒れたあとに「自分がいなくても回る仕組みをつくる」と決意し、権限を譲り、スタッフを信じるようにしました。
すると、驚くべきことに、彼自身のパフォーマンスが上がるのはもちろん、組織全体のパフォーマンスも安定したといいます。
「まかせることが、結果的に自分を守ることになるとは!」と、語っていたのが印象的でした。
「休む時間を増やしたい」と思ったとき、真っ先に考えるべきは“仕事を減らす”ことではありません。“抱え込まない”ことです。
すべてを自分の管理下に置こうとせず、他人にまかせて託す。
それが、仕事と休みのバランスを整える第一歩になるのです。







