「顔はわかるけど名前が思い出せない...」という状況に遭遇したことはありますか? そんな人におすすめの習慣が「人日記」(ひとにっき)です。「人日記」は、「今日会った人の名前」を書く日記です。感想は一切書きません。本記事では、新刊『人日記 1日1分、会った人の名前を書く』(内山厳・著)から、「人日記」を書くメリットを紹介します。

「顔はわかるけど名前が思い出せない...」がなくなる習慣・ベスト1Photo: Adobe Stock

「名前が思い出せない...」

「顔はわかるけど名前が思い出せない...」といった経験はありますか?

名刺交換をしたその直後は相手の顔と名前を覚えていたのに、数時間後には「あれ、どんな顔だったかな?」と記憶が曖昧になってしまう。

日が経つにつれて名前もすぐに思い出せなくなり、忘れていってしまう。

こういうケースは珍しくありませんし、その人の記憶力が悪いわけでもありません。

人間の脳はもともと、重要だと判断しなかった情報を効率よく忘れるようにできているからです。

でも、大切な人との出会いの記憶は、自分の財産として定着させたい。

そのために始めたい習慣が、「会った人の名前」を書く「人日記」です。

そして、「人日記」には、「顔はわかるけど名前が思い出せない...」をなくすための「復習」という目的があります。

「この情報は重要だ」というサイン

復習は予習より簡単で、会った人の名前を書くときに振り返りをします。書き残す行為そのものも、記憶を定着させるうえで効果があります。

私は、「人日記」に限らず仕事でも何でも、「記憶の鮮度が高いうちに作業する」というルールを自分に課しています。

たとえば、打合せで「次に会うまでに、これを用意してください」と何か宿題が出たとしましょう。その納期がたとえ1ヶ月先でも、その日のうちに、簡単な下書きだけでもつくって関係者に送るようにしています。

なぜなら、打合せ直後の、議論の熱量や思考のディテールが頭に鮮明に残っているうちに手をつけたほうが、効率的で質の高いアウトプットにつながるからです。

裏を返せば、時間が経てば経つほど、思い出すのに余計なエネルギーがかかり、質が下がる可能性が高まっていきます。

「人日記」もまったく同じです。人と会った後、その人の顔や声、話した内容の記憶が最も新鮮なうちに、名前を書き記す。その行為が、脳に対して「この情報は重要ですよ」というサインを送ることになります。

(本記事は『人日記 1日1分、会った人の名前を書く』の抜粋記事です)