賢さの価値が暴落した代わりに、価値が高騰したものとは!?

片石:まず一つは、センスだと思います。センスって、感覚や感性のことです。AIには身体がないので、感性を持ちようがないんです。

――たしかに。『自分の言葉で話せるようになりましょう。』にもセンスとは何か、センスのいい人の定義などが書かれてあり、センスについての言語化が今までにないアプローチでした。

片石:あとは、コミュニケーション能力ですね。もちろん、AIにも会話はできますが、身体を持った人間同士の深いコミュニケーションには敵わない。AIとの会話に慣れてくると逆に人間と深くコミュニケーションとることが苦手になるひとが増えてくると思います。

――AIとはたしかに淀みなく会話できますが、なんか記憶に残らないというか……。

片石:そうですよね、AIは便利で僕自身も必要不可欠だと思いますが、AIを使った上で、自分の言葉で話せるようになることが大事だと思っています。センスとコミュニケーションをつなぐのが、「自分の言葉で話す」なんです。これが簡単なようでむずかしい。

(本稿は、片石氏の著書『自分の言葉で話せるようになりましょう。』〈ダイヤモンド社〉のインタビュー取材をもとに構成したものです。)