ロレックスが「闇バイト」の標的になっている Photo:John Keeble / Gettyimages
「ロレックス購入代行のお仕事です」。依頼者の代わりに“高級時計を買ってくる”アルバイトの募集がネット上に出回っている。参加者には高額な報酬を支払うとされており、「おいしい話」のようにも思えるが、参加者をどんな未来が待ち受けているのか。また、こうしたアルバイトは誰が何のために募集しているのか。(時計ジャーナリスト 渋谷ヤスヒト)
ロレックスを買うだけで高額報酬!?
ネットに出回る「購入代行アルバイト」の実態
誰かの代わりに「高級時計を買うだけ」で高額報酬がもらえる――。数年前から、そんな儲け話がネット上に出回っている。
「ロレックス 購入代行 アルバイト」といったキーワードで検索すれば、実際に募集しているサイトが見つかるはずだ。投稿に記されている報酬は、「購入1件当たり数万円〜数十万円」と高額である。
筆者が確認したところ、こうした購入代行を「誰でもできて法律に違反しない、おいしくて安全なアルバイト」「成功すれば10万円〜300万円の報酬が発生」と紹介しているブログまで見受けられた。あくまで自称だが、書き手は“主婦”というから驚きだ。
このブログに書かれている通り、確かに時計の代理購入は違法行為や犯罪ではない。「他人の依頼を受けて商品を買うこと」自体は法律で認められているからだ。
理論上、他人に頼まれて腕時計を買う行為は、家族から「仕事帰りに牛乳を買ってきて」などと頼まれて「おつかい」をするのに近い位置づけとなる。
だがもちろん、高級時計の購入代行の実態は「おつかい」ではない。おいしい話には裏がある。筆者はこうした案件を「絶対にやってはいけない闇バイトである」と断言する。本稿では、そう言える理由を解説していく。







