どっちを選ぶ?
「銀そのもの」VS「銀鉱山ビジネス」

 ここで、「銀」をテーマにした2銘柄を比べてみよう。同じ「銀」を扱っていても、中身は全く異なるアプローチを取っている。

1.グローバルX シルバーETF(577A)
こちらは「銀の現物価格」そのものの指数に連動することを目指す。実質的に銀への投資をすることができ、現物資産への裏付けもあるため、実物資産としての保有価値が極めて高い。金と同様にコモディティ特有の「株や債券とは異なる値動き」をする。ただし現物への投資なので分配金はない。

2. グローバルX 銀ビジネスETF(579A)
一方でこちらは、銀そのものではなく「銀鉱山株・関連企業」への投資であり、分類は世界株だ。一般的に採掘コストが一定であれば、銀価格の上昇分がそのまま企業の純利益に直結するため、銀価格の上昇局面では「シルバー ETF」を大きく上回るリターンを出す可能性があり、さらに分配金がもらえることもある。ただし、企業の経営リスクや株式市場全体の暴落リスクもあり、価格の変動幅(ボラティリティ)は現物価格連動型よりも大きくなると覚えておきたい。

金高騰の次は「銀・銅」に脚光?新規上場で盛り上がるコモディティETFの活用法

押し目買いを狙いたい!
個人のコモディティ投資

 上場当日のインタビューでグローバルX ジャパン代表取締役 藤岡智男社長は「コモディティの直接保有は、今までは個人にはハードルが高かったが、このETFの登場で、個人投資家でも少額から簡単に購入可能になった」というメリットを強調。また「保有資産全体の10〜20%程度を目安に金、銀、銅を組み入れてもいいのではないか」という話があった。

 一方で、銀や銅などのコモディティに詳しい一般社団法人 日本貴金属マーケット協会(JBMA)代表理事の池水雄一氏は、銀について「銀価格が一時期の120米ドルから70米ドル近辺まで調整した足元の状況は、ちょうどいい買い時・いいチャンスと捉えている」とコメント。ETFは指値で注文できるため、押し目(価格が下がった時)を狙って少額ずつ購入していくのもよいと言う。

 世界的なインフレの波とハイテク需要の拡大は、一過性のものではない。金高騰の陰に隠れた「銀」と「銅」、少額で試してみるのもよさそうだ。

本記事は2026年6月20日時点で知りうる情報を元に作成しております。本記事、本記事に登場する情報元を利用してのいかなる損害等について出版社、取材・制作協力者は一切の責任を負いません。投資は自己責任において行ってください。