「豊臣兄弟!」より、荒木村重(演:トータス松本) (C)NHK
歴史はエンターテインメント!かしまし歴史チャンネルへようこそ。『豊臣兄弟!』第23回のタイトルは「さらば半兵衛」。謀反を起こした荒木村重(演:トータス松本)を説得しに行った黒田官兵衛(演:倉悠貴)は、有岡城で囚われの身となってしまいます。裏切りの噂が立つ中、信長(演:小栗旬)は羽柴秀吉(演:池松壮亮)・小一郎(演:仲野太賀)に官兵衛の子・松寿丸を始末せよと命じます。そこで軍師・竹中半兵衛(演:菅田将暉)がとった行動は? さて今回取り上げるのは、謀反を起こした武将、荒木村重。信長との逸話、一族・家臣を襲った悲劇、驚きの行動、意外な晩年……荒木村重とはどのような人物だったのか、本記事で紹介します。(かしまし歴史チャンネル/川合章子)
秀吉の播磨平定はさらに苦境に
天正6年(1578)、それまで織田信長に従っていた、摂津有岡城の城主・荒木村重が、突如として反旗を翻しました。
これによって、播磨平定を進めていた羽柴秀吉は、重大な危機に陥ることになってしまいます。三木城の別所長治が毛利方へ寝返り、さらに摂津では荒木村重が有岡城に籠城。このダブルパンチによって、信長政権は、毛利攻めどころではなくなり、摂津・播磨の支配すら揺らぎかねない危機に直面することになったのです。
では、荒木村重とは、どのような人物だったのでしょうか?
下剋上によって成り上がった武将
荒木村重は、天文4年(1535)、摂津国の国衆・池田氏の家臣である荒木義村の嫡男として生まれました。
若い頃の記録はあまり残っていませんが、江戸時代の軍記物『荒木略記』には、興味深い逸話が伝えられています。大食漢だった村重が、父親から食べ過ぎを叱られた際、「武士には強い身体が必要です」と主張し、自らの怪力を証明するために、父親を碁盤の上に乗せたまま担いで歩いたというのです。
もちろん、これは史実とは断定できませんが、当時の人々にも、荒木村重は力自慢の豪傑として映っていたのでしょう。







