こうした恋愛感情を利用して、さらに投資詐欺へ誘導するケースも少なくない(詳細は中編『LINEを見るとゾッとする…現役世代の資産をむしり取る「投資詐欺」のエゲツないやり口』参照)。相手を十分に信用させた後、「自分も投資で成功した」「将来のために資産を増やそう」と持ちかけ、暗号資産や投資アプリへの送金を求めるのである。

 警察庁の統計によると、SNS型ロマンス詐欺の被害者の7割強は40~60代が占めている。愛知県警察では、40~60代は経済的な余裕がある一方で、人生環境の変化によって人とのつながりを求める場面もあり、そうした心理に犯人グループがつけ込んでいる可能性があるとみている。

SNS型ロマンス詐欺、将来に関するやり取りの様子SNS型ロマンス詐欺、将来に関するやり取りの様子(提供:愛知県警察)
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 さらに、この詐欺の厄介な点は、「恋愛関係」や「お金の相談」という極めてプライベートな領域であるため、周囲に相談しづらく、被害が潜在化、長期化しやすい点だ。

「驚くべきことに実際の現場では、警察が介入して『それはだまされていますよ』と伝えても、なかなか洗脳が解けない人も結構います。それほどまでに熱が上がってしまい、長期にわたって根こそぎ資産を絞り取られてしまうのです」(愛知県警察本部生活安全総務課の尾崎昭裕警部)

 では、どんな言葉が出てきたら注意すべきなのか。愛知県警察では、「会ったことがない相手から金銭の話が出たら、一度立ち止まってほしい」と呼びかける。