スマホでSNSやAIを駆使した詐欺が急増している。新NISAブームなども背景に、こうした投資詐欺の被害者は、40~60代が約7割を占めている。その巧妙な手口について愛知県警に取材すると、詐欺というよりもはや洗脳に近い、恐ろしい実態が分かった。真相に迫る。【前中後編の中編】(フリーライター 杉山正博)

「みんな儲かっている」
安心感で誘い込むSNS型投資詐欺

 昼休み、40代会社員の男性がスマートフォンでSNSを眺めていると、「たった3カ月で資産が2倍に!」「著名投資家が教える最新投資術!」といった広告が目に飛び込んできた。興味を持って広告をタップすると、投資アシスタントを名乗る女性からメッセージが届く。

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 案内されたのは、LINEのグループチャットだった。そこには数十人の参加者がおり、「先生の指示どおりに買ったら、本当に資産が1.5倍になりました!」「今月も100万円増えました!」といった投稿が次々と流れている。1日に100件、200件とたまる熱狂的なやり取りを眺めているうちに、「こんなに成功している人がいるなら」と、男性は次第に興味を持つようになった。

LINEを見るとゾッとする…現役世代の資産をむしり取る「投資詐欺」のエゲツないやり口実際の犯行における投資アシスタントからのメッセージ(提供:愛知県警察)
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