優秀なマネージャーは、「少しだけ演技」する。あえて「演じること」を選べば、「部下に信頼される」「会社に評価される」「自分も疲れない」職場になる。
社労士として3000件を超える職場の悩みを解決してきた本田淳也氏は、「リーダーとしてのふるまい」を意識的に選ぶことが重要だと説く。本稿では、その考え方のなかから、「リーダーがすべき言葉選び」について紹介する。
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同じ仕事でも、見方次第で「やりがい」は大きく変わる
同じ作業でも、人によってやる気が全然違う
――そんな場面、職場でもよくありませんか?
自分の仕事の意味をしっかり認識できれば、どんな作業でもやりがいを感じられます。
でも現実には、多くの部下が「ただ作業しているだけ」という状態にとどまっています。
そこで重要になるのが、リーダーの関わり方です。
「なぜこの仕事が必要なのか」を定期的に伝え直す
まず大切なのは、仕事の目的を定期的に再認識させることです。
「そんな時間ない」と思われるかもしれませんが、実はたった30秒の説明で大きく変わるんです。
「この検品作業があるから、お客さんに不良品が届くことがない。中島さんの丁寧なチェックが、会社の信頼を守っているんだ」
こんなふうに、日常の地味な作業でも、その先にある影響を具体的に伝えることで、部下は「自分の仕事にも意味がある」と実感できます。
逆に、「とりあえずこれやって」といった指示だけでは、部下はやりがいを感じにくくなります。
お客さんの「ありがとう」を部下に直接届ける
さらに効果的なのは、お客さんからの感謝の声を部下に直接伝えることです。
「昨日、取引先から電話があってね。『いつも丁寧に対応してくれるスタッフの方に、ぜひお礼を伝えてください』って言われたよ。鈴木さんのことだと思う」
こうした声を聞いた部下は、「自分の仕事が誰かの役に立っている」という実感を得られます。
多くのリーダーは、お客さんからの感謝の声をつい自分の中にとどめてしまいがちです。でも、それをきちんと部下に伝えることで、部下のモチベーションは劇的に向上します。
やりがいは自然に湧いてくるものではありません。リーダーが意識的に働きかけることで、つくりだしていくものなんです。
明日から、部下に仕事を依頼するときは「なぜその仕事が必要なのか」を一言添えてみてください。
こうした小さな心がけが、「この仕事に意味はあるのか?」という疑問を確信に変えていきます。
(本稿は、『3000件の職場の悩みを解決したプロが教える リーダーのふるまい大全』の発売を記念したオリジナル記事です)









