職場には「頑張りすぎ」な人がいる。
優秀なマネージャーは、「少しだけ演技」する。あえて「演じること」を選べば、「部下に信頼される」「会社に評価される」「自分も疲れない」職場になる。そんなリーダーの実践的なふるまい方をまとめたのが、『3000件の職場の悩みを解決したプロが教える リーダーのふるまい大全』(本田淳也著)である。本稿では、同書の内容を一部抜粋して紹介する。

「優秀なのに、突然つぶれる人」の特徴・ベスト1Photo: Adobe Stock

毎日、誰かに気を遣って疲れている

「今日も会社か….….」
朝、目覚ましが鳴った瞬間、憂鬱になっていませんか?

上司が近くを通れば表情を伺い、同僚に声をかけられれば忙しくても対応し、部下が困っていれば自分の仕事を中断してでも相談に乗る。

「冷たい人」、「頼りにならない先輩」
――そう思われたくないから、つい応えてしまうんですよね。

休日なのに上司からのLINEに、「既読無視したら印象悪いかな」と思って返信してしまう。
夜ベッドに入っても、仕事のことが気になって眠れない。

日々の「気遣い疲れ」でストレスを抱えている人が想像以上に多いのです。

「よく思われたい」が休職に追い込む

以前、ある営業社員が休職しました。
誠実で責任感が強く、誰からも信頼されていた彼は、上司や同僚、部下の期待に応えようと無理を重ねていました。
本人は「ドライな人と思われたくない」と語りました。

彼を追い詰めたのは、パワハラでも長時間労働でもなく、「よく思われたい」という気持ちだったんです。

上司が無意識に作る「上下関係」

上司と部下は、役割分担が違うだけの対等な関係です。
しかし、上司が無意識に「上下関係」を作り出してしまうと、部下は常に顔色を伺うようになります。

「評価されたい」「嫌われたくない」
――この「よく思われたい」というプレッシャーが、部下を疲弊させていくんです。

少しだけプレッシャーを手放す

もし、あなたが上司の立場なら、部下と対等な関係だと認識してみてください。
休日や夜遅くに連絡するのをやめる、機嫌を顔に出さないよう意識する。
こうした小さな配慮が、部下の「気遣い疲れ」を大きく減らします。

そして、部下の立場なら、「上司に気に入られなきゃ」というプレッシャーを少し手放してみてください。
上司の期待に全部応える必要はありません。
できることとできないことを線引きする。それが自分を守る第一歩です。

本稿は、『3000件の職場の悩みを解決したプロが教える リーダーのふるまい大全』の発売を記念したオリジナル記事です)