「やる気」を引き出すには、コツがある。
優秀なマネージャーは、「少しだけ演技」する。あえて「演じること」を選べば、「部下に信頼される」「会社に評価される」「自分も疲れない」職場になる。そんなリーダーの実践的なふるまい方をまとめたのが、『3000件の職場の悩みを解決したプロが教える リーダーのふるまい大全』(本田淳也著)である。本稿では、同書の内容を一部抜粋して紹介する。
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「やる気のない」部下をどうすればいいのか?
「ウチの○○さん、まったくやる気なくてね」といった相談を受けることがあります。
リーダーのあるある悩みと言えます。
でも、その答えは給与だけではありません。
従業員のモチベーションを高めるには、重要な3つの鍵があります。
なかでも「貢献感」は、会社や部署への貢献、顧客への貢献、さらには地域社会への貢献など、多面的に存在します。
この貢献感が、従業員を動かした事例をご紹介します。
人口6,700人の町で始められたビジネス
舞台は青森県深浦町。
東日本大震災後、観光産業が危機的状況に陥ったこの町で、役場観光課の担当者が立ち上がりました。
「地元への想い」を胸に、地元の飲食店の料理人と試作を重ね、約1年後に「深浦マグロステーキ丼」をデビューさせました。
結果は予想を超える人気。
1年目に約4万食を販売し、デビュー10周年となる2023年6月には累計販売27万5,964食を達成しました。
「町のために何かしたかった」という想いが形に
飲食店のオーナーは、こう語っています。
「忙しくて戦場のようだったが、従業員にも一体感が生まれ、本当にやってよかった」
「ずっと町のために何かしたかったが、その機会を与えてくれたのがこのプロジェクトだった」
ここには、「町への貢献」という精神的報酬が、従業員のやりがいを大きく向上させた姿があります。
貢献感は、特に強いモチベーションになる
この事例が示すのは、人は「誰かの役に立っている」という実感があれば、やりがいを感じるということです。
経営者やリーダーができることは、従業員に「あなたの仕事がどう貢献しているか」を明確に伝えることです。
飲食業なら
「君たちの料理で、家族の記念日が特別なものになっている」
介護・福祉業なら
「あなたの介助のひと手間で、家族が自宅で安心して眠れる夜が増えている。あなたの仕事は“本人だけでなく、その家族の生活まで守っている”んです。」
こうした一言が、「ただの作業」を「誰かの役に立つ仕事」に変えていきます。
それが、給与だけでは手に入らない、本物のやる気を引き出す鍵になるのです。
(本稿は、『3000件の職場の悩みを解決したプロが教える リーダーのふるまい大全』の発売を記念したオリジナル記事です)









