スマホで買う米「体験型」新車ディーラー、値引きの余地はなしテキサス州ダラスにあるカーバナの新車ディーラー
Photo: Christopher Otts/WSJ

【ダラス(テキサス州)】米オンライン中古車ディーラーの カーバナ は、車両を格納する巨大な「自動販売機」型の店舗で一躍有名になったが、新車販売への本格参入を機に新たな戦略へと舵(かじ)を切った。次なる仕掛けは、「新車プレイグラウンド(遊び場)」だ。

 アリゾナ州テンピに本社を置く同社は先週、書類手続きや営業担当者とのやり取りを極力排除し、スマートフォンを使った購入体験に特化した新車ディーラーの構想を発表した。

 この「遊び場」を訪れた顧客は、展示された車両のシートに座り、自身のスマホを使って詳細なスペックを確認したり、試乗を申し込んだりできる。店舗スタッフの手を借りるかどうかは顧客の自由だ。

「ここでは車を売り込もうとしているのではない」。カーバナの特別プロジェクト担当プレジデントのトム・タイラ氏は、全面改装を終えたばかりのテキサス州ダラスのクライスラー・ダッジ・ジープ・ラム販売店で記者たちに語った。「車の魅力を伝えているのだ」

 この店舗は、カーバナが2025年2月から始めた買収攻勢で取得した新車ディーラー7店舗のうちの一つだ。いずれの店舗も欧州自動車大手 ステランティス の車両を販売している。タイラ氏は、カーバナが今後さらにステランティスの販売店舗を買収する可能性があると述べた。同社がステランティス以外の自動車メーカーの新車販売にも関心をもっているかどうかについては、コメントを控えた。