人工知能(AI)分野のトップランナーである米アンソロピックはこの秋、新規株式公開(IPO)への期待と選挙への悪影響を懸念する声という相いれない二つの思惑の間で、奇妙なジレンマに直面することになる。設立5年目となった同社は、企業価値を1兆ドル(約160兆円)近くに押し上げた非公開の資金調達ラウンドを終え、株式公開への期待は膨らむばかりだ。今月、史上最大規模の上場を果たした米宇宙開発企業スペースXの目覚ましい成功も、主に同社のAIビジネスへの期待が原動力となった。