「仕事のキャパが10倍に!」
「悩んでいる時間が激減!」
こんな感想が寄せられているのが木下勝寿氏のベストセラー4部作だ。読者が衝撃を受けたのはモチベーションや頑張り方ではない。「考え方のクセ(思考アルゴリズム)」だった。
話題の新刊で木下氏は「地頭は『センス』ではなく『スイッチ』。押し方を知れば変えられる」と語る。今回は特別に新刊から一部を抜粋してお届けしよう。(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)

【一発診断】あなたは「知頭」か? 「地頭」か?Photo: Adobe Stock

【診断】「知頭」か? 「地頭」か?

さて、ここまで読んできて、「果たして自分は、普段、知頭を使っているのか? それとも地頭を使っているのか?」と思われたかもしれません。

簡単に判断する方法を教えましょう。

あなたがある飲食店の社員だとします。

店長から「売上が落ちてきている。元に戻すための施策を考えて」とお題が与えられました。

あなたは一体どんな行動を取りますか?

これであなたが「頭」か「頭」かわかります。

仮に「売上が落ちているから販促しよう」と過去の効果的な販促を洗い出します。

たしかに、以前効果的だったものは今回も効果的かもしれません。

それだけではなく、同時に広告代理店に連絡し、最新の販促メニューを提案してもらいました。「最近はSNS広告が旬で、飲食店とSN広告は相性がいい」と代理店の人が言うので、これらの販促案をまとめ、店長に提案しました。

きっと販促効果が上がり、売上が元に戻るだろう……と考えた方。もしくはこの行動を「すばらしい」と思った方。
残念ながらあなたは「知頭」です。

なぜなら、「過去にやったこと」「他人に聞いた答え」ですべて対応しようとしているからです。

地頭が真っ先に確認すること

では、「地頭」の人はどうするでしょうか?

店長からの「売上が落ちてきている。元に戻すための施策を考えて」という課題の目的は「売上を元に戻す」こと。売上が落ちているのには理由があります。

これに対し、対策を打たないまま販促施策をしても、売上はまた落ちる可能性があります。よって地頭は、売上好調時と今とでは何がどう違うかを確認します。

・客単価(お客様一人当たりの売上)が下がっているのか、来店客数が減っているのか?
・客単価が原因なら、注文品数が減っているのか、単価が安いものが注文されているのか?
・来店客数が減っているなら、新規客が減っているのか? リピート客が減っているのか?
・新規客が減っているなら、店の前を通る人数が減っているのか? 店の前を通る人数は減っていないが、入店数が減っているのか?

このように課題を突き詰めると、やみくもに販促施策を打てばいいわけではないことがわかります。

地頭と地頭の決定的な違いとは?

たとえば、「店の前を通る人数は減っていないが、入店数が減っている」なら、最近できた近所の競合店に客が流れているのかもしれません。

その場合は、競合店を視察し、その店との違いを打ち出したメニューやキャンペーンを実施。店前の看板やポスターでアピールするのがベストでしょう。そうせずに、「過去に効果があったから」とDMを打ったり、最新のSNS広告を出したりするのは非効率ですし、本質的な課題を解決できていません。

これが知頭と地頭の違いです。

「わぁ~、自分は知頭だった! どうしよう!」と思われた方。

ご安心ください。
本書を最後まで読めば、あなたは地頭を使って的確な答えが出せる人になります。
そんな自分に期待しながら、ページをめくっていってください。

(本記事は書籍『地頭スイッチ』の一部を抜粋・編集したものです)