自分が飲んでいる薬の名前をそらで言える。加えて、決められた時間に決まった薬を自分で服用している。高齢になると、薬局で「一包化」をしてもらう人が多いなかで、ハルコは91歳になっても自分で薬の管理ができている。
薬代を節約できる
意外な方法とは?
錠剤やカプセル剤の多くは、変質を防ぐためにPTP(Press Through Package)シートというもので包装されている。服用する時は、プラスチックの凸部分を指先で押して、アルミ箔を破って薬を取り出す必要がある。
健常な人には何気ない動作でも、手指が不自由だったり、認知機能が低下したりして、自分で取り出すのが難しい人もいる。また、薬の種類が増えると、用量やタイミングを間違えたり、飲み忘れたりするケースも多くなる。そこで、薬を正しく飲むための支援策として行われているのが「一包化」という調剤サービスだ。
一包化は医師の了解を得て行われるもので、薬局でPTPシートから錠剤やカプセル剤などの内服薬を出して、朝、昼、夜など服用するタイミングごとに1回分ずつ小袋にまとめてくれる。手間のかかる作業なので、一包化した場合は調剤報酬には追加料金がつく。以前は「一包化加算」と呼ばれていたが、2022年度から「外来服薬支援料2」という名称になっている。
一包化の対象になるのは、1日のうちに内服薬を服用するタイミングが2つ以上あるか、服用するタイミングが1つでも3種類以上の内服薬が処方されている場合だ。
例えば、4種類の内服薬を、朝・昼・晩の1日3回服用するようなケースは対象になる。薬局に支払われる調剤報酬は、処方箋の受け付け1回につき、投与日数が7日以内なら340円。以降7日(または、その端数)増えるごとに340円加算され、43日以上になると2400円で固定される。
一包化は、障害があって自分でPTPシートから薬を出せない人や、多剤投与で服薬管理が難しい人などが、安全に正しく薬を服用するためのサポートだ。一包化があることで健康被害を免れている人もいる。







