ドナルド・トランプ米大統領の貿易戦争は落ち着きを見せ、ガソリン価格もようやく下落し始めた。しかし、インフレに対して新たな火種が現れている。米国における大規模な人工知能(AI)インフラの構築が、スマートフォンから電力に至るまでのあらゆるものの価格を押し上げ始めているのだ。今問われているのは、このAIインフラの構築が経済全体にどれほど波及するのか、そして、インフレをどれだけ長く高止まりさせるのかという点だ。その答えは経済に大きな影響を及ぼすことになる。AI競争への資金流入は前例がない規模で進んでいる。ファクトセットによれば、いわゆるハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)5社、つまり、アルファベット、アマゾン、メタ・プラットフォームズ、マイクロソフト、オラクルの今年の設備投資額は7410億ドルに達し、昨年比で約75%増加している。
データセンター建設ブーム、インフレ加速の「新たな火種」
AIによる生産性向上の効果は、インフレ抑制に間に合うのか
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