「言葉にしたいのに、うまくまとまらない」。そんなとき、語彙力や表現力の不足を疑っていないでしょうか。実は、言葉が出てこない原因は、考えるテーマが広すぎることにあるかもしれません。テーマを具体的な場面や自分の体験に落とし込むだけで、言語化はぐっと楽になります。
本連載では、話題の書籍「『うまく言葉にできない』がなくなる言語化大全」の著者・山口拓朗氏が、知っているだけで「言語化」が見違えるほど上達するコツをご紹介していきます。
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抽象度の高いテーマは難易度が高い
「言語化が苦手」と感じる人の中には、テーマ設定でミスを犯している人がいます。そのミスとは「テーマ設定が抽象的すぎる」というものです。
「幸せとは何か」「コミュニケーションの大切さ」「リーダーシップについて」。
こうしたテーマは、考えようとしても言葉がなかなか出てきません。対象が広すぎて、どこから手をつければいいかわからなくなってしまうのです。
この解消法としておすすめなのが、「テーマを具体的な場面に落とし込む」という方法です。
「コミュニケーションの大切さ」なら、「会話中に相手の名前を積極的に言うようにしてから、心の距離が近くなった」に変える。
「リーダーシップ」なら、「付いていきたい上司と、そうでない上司では何が違うのか」に変える。
「営業の効果」なら、「今年の春、山田さんに教えてもらった『沈黙営業の極意』を実践してから、営業成績が右肩上がりになった」に変える。
テーマを具体的にすることで、言葉が出てきやすくなります。
さらに効果的なのが、主語を「自分」にすることです。
「読書は大切だ」という一般論は、フワッとしすぎているため、かえって言葉が見つかりません。しかし「自分の人生を変えたフェイバリットブック」なら、自分の体験や感情と結びついているため、言葉が自然と湧いてきます。
「友人に勧められた『嫌われる勇気』を読んでから、人間関係の悩みが減った」「たまたま手にした『スタンフォード式 最高の睡眠』を読んでから、仕事のパフォーマンスが良くなった」と、自分の体験にアクセスすることで、グっと言語化しやすくなります。
言語化が難しいと感じたら、すぐに「もっと具体的にしよう」「自分の場合は?」と自問しましょう。
自分の体験に基づく領域から具体的に言葉を繰り出すことによって、言語化が楽になるほか、言葉に力強さも生まれます。
*本記事は、「『うまく言葉にできない』がなくなる 言語化大全」の著者・山口拓朗氏による書き下ろしです。








