「嫌な気持ちを早く消したい!」…実はその思い込みが、モヤモヤを長引かせる原因かもしれません。感情は放置すれば自然と消えるのに、忘れようと意識するほど脳に定着してしまうのです。本記事では、嫌な気持ちとサヨナラする秘訣「脇に置く」メソッドと、今すぐできる2つの実践的な対処法をご紹介。あなたの心をスッと軽くするヒントがここにあります。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・斎藤順)
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。
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嫌な気持ちとさよならをする方法
日々生活していると、嫌なことが起きて落ち込んだり、嫌な気持ちになったりすることがあると思います。そこで、そのような時にどうすればその気持ちとおさらばできるのか、具体的な方法について考えていきたいと思います。
感情は「湧いた瞬間」が一番強い
まず大前提として、感情というのは「湧いた瞬間」が一番強いということを知っておいてください。
湧き上がった強い感情も、そのまま放置しておけばだんだんと軽減されていきます。ただし、直線的にスッと消えていくわけではありません。少し良くなったと思ったらまたモヤモヤし、また少し落ち着いてはざわざわする……というように、波打ちながら徐々に小さくなっていき、最終的には「どうでもよくなる」というのが自然な流れです。
渦中にいる時は信じられないかもしれませんが、1~3年前の嫌だった出来事を振り返ってみてください。今もそのことで当時と同じように悩んだり、嫌な気持ちになったりすることは、ほぼないはずです。このように、人間の感情は時間とともに自然と抑えられていくものなのです。
嫌な気持ちが長引いてしまう理由
では、なぜ嫌な気持ちが長引いてしまう人がいるのでしょうか。それは、「なんとか早くこの気持ちを消したい」と強く思いすぎるからです。
「嫌だな、なんとかしたいな」と何度も意識を向けることは、実は嫌な記憶を自ら固定化する作業になってしまっています。これは、テスト勉強で英単語を暗記する仕組みと同じです。一度目にしただけの情報は、何もしなければ勝手に忘れていきます。しかし、「なんだったっけ」と何度も思い出し、見直すことで記憶に定着しますよね。
嫌な気持ちと決別できない人は、これと全く同じことをしてしまっているのです。放置していれば忘れられるはずなのに、何度も思い出しては「なんとかしよう」とすることで、自ら記憶に焼き付けてしまっています。
嫌な気持ちを手放す基本:「脇に置く」
この仕組みを理解した上で一番大切なのは、「何もしないこと(一生懸命消そうとしないこと)」です。
嫌な気持ちはそのまま「脇に置いて」おきましょう。そして、今自分がやるべきことをやったり、楽しいことを考えたりして過ごしてください。そのまま放置しておけば、感情は勝手に消えていきます。まずはこれを知ることが最大のポイントです。
嫌なことを「2つ」に分けて対処する
「放置すれば消える」という基本を踏まえた上で、さらに効果的な対処法をご紹介します。それは、嫌な出来事や記憶を2つのタイプに分けることです。
❷自分ではどうにもならないこと(動くほど悪化すること)
➊行動で改善できること
嫌な気持ちは、ある種の「アラート(シグナル)」である場合もあります。つまり、「まだやりようがあるよ」というサインです。
もし、何か行動することで原因が解消される可能性があるなら、何をすべきかを書き出して戦略を立て、やれるだけのことをやってみましょう。そして、やれることを全てやり尽くしたら、「あとはなるようになるさ」と脇に置いて放置してください。
❷自分ではどうにもならないこと
自分がどれだけあがいてもどうにもならないことは、最初から脇に置いておきましょう。
無理になんとかしようとすると、状況が悪い方向へ進むことが多いですし、嫌な記憶もより強く固定化されてしまいます。
そのままにしておけばいい
基本は、「どんな気持ちも、そのままにしておけば自然と消えていく」ということを忘れないでください。
その上で、まだやりようがあることに関しては一生懸命やってから脇に置き、どうにもならないことは最初からあがかずに手放す。
嫌な気持ちになった時は、ぜひこの方法を思い出してみてください。




