土俵に近い良席は
相応のマナーが求められる

 溜席や升席での観戦は臨場感があり非常に楽しいものなのですが、近いが故に別の席では許可されていることがNGというケースもあります。

 例えば溜席は制約が多く、飲食や写真撮影が禁止、タオルを掲げることも控えるようにと定義されています。スマートフォンで撮影をしている人がテレビでたまに映るので無意識に撮影してしまうこともあるかもしれませんが、ルール違反なのでご注意ください。

 また、ごくまれにですが、力士が飛んでくる可能性があり、仮に観客がけがをした場合、当日は診療所で治療を受けられますが、その後の補償には応じないというリスクがあります。

 升席独自のマナーとして注意したいのは、取組の最中に移動しないことが挙げられます。これは取組が進行中に移動すると後ろの客の視野を妨げてしまうからです。取組が始まっていなくても仕切る様子を観たい人もいますので、通路まではかがんで移動するのがしきたりです。相撲協会のウェブサイトでルールとマナーを確認すると良いでしょう。

 大相撲観戦で注意すべきルールは大きく分けて2つあり、取組を妨げないことと周囲の観客に迷惑をかける行為はしないということです。

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 取組を妨げないために注意しておきたいのが、取組が始まるタイミングでは静粛にすることです。声援を送ったり電話の音が鳴ると力士の集中を妨げ、立ち合いに影響を与える可能性があります。コールや手拍子といった集団応援や過度な指笛も禁止行為です。

 周囲に迷惑をかける行為として避けたいのが、タオルやメッセージボードを頭上に掲げること。これは後ろの観客の視野を遮る可能性があります。なお、これらの応援グッズは1人で持てるもの限定になります。横断幕を複数名で掲げることはNGです。

 近年多くのショービジネスで注意事項として啓蒙されているのが、椅子席で前のめりにならないことです。背もたれに背を付けて深く座ると後ろの観客の視野を遮らずに済みます。

 観戦には細かいマナーが存在するので、慣れるまでは周囲の様子を伺いながら控えめに観戦するのが賢明です。