フランスをはじめ欧州の多くの地域が猛暑に見舞われており、一部でカ氏100度(セ氏約38度)を記録したことを気の毒に思う。しかしそれだけに、各国政府が国民に対し、エアコンという現代の発明品を使うのでなく、汗だくになることを推奨しているのは一層奇妙なことだ。フランスの環境エネルギー管理庁は5月に公表した指針で、エアコンは高齢者や慢性疾患を持つ人、妊婦には必要かもしれないと述べた。しかし、どうしてもエアコンなしでは生活できない場合は、自宅の1室だけで使い、設定温度がカ氏79度(セ氏約26度)を下回らないようにするよう助言している。エアコンはエネルギーを過剰に消費し、気候変動の一因となるからだ。フランスの政府情報サービス部門と公衆衛生庁、国民健康保険基金は、エアコンなしで暑さをしのぐため、以下のような助言をしている。「1日に数回、体(少なくとも顔と前腕)をぬらす」。屋外では帽子をかぶる。脱水症状を防ぐために水を飲む量を増やし、冷製スープなどの「水分の多い食べ物」を取る。
【社説】猛暑でもエアコン控えを勧める仏政府
現代的な方法で涼むより汗だくになることを好む欧州の人々
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