「報告・連絡・相談がしっかりできる人」は、昔ながらの会社員だと思っていないでしょうか。しかし、実は出世する人ほど、「ほうれんそう」の本質を理解しています。では、今すぐ昇進させるべき社員は、どんな行動をしているのでしょうか。この連載では、全ビジネスパーソンに必須の「リーダーシップ」のあり方について指南します。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
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今すぐ昇進させたほうがいい社員
「仕事はできるけれど、管理職には向いていない人」がいる一方で、「ぜひリーダーになってほしい」と思われる人もいます。
その違いは、営業成績でも、プレゼン能力でもありません。
「報告・連絡・相談を、感情抜きでできること」です。
昇進する人は「報告」を怖がらない
『リーダーの仮面』という本で私は、次のように書きました。
たしかに、報告や連絡をするたびに「全然できていないじゃないか」「何をやっているんだ」と怒られていたら、ストレスを生みます。
ミスを隠したり、失敗の報告が遅れてしまうでしょう。
報告や連絡の滞りは、組織の成長を止めることにもつながります。
――『リーダーの仮面』より
報告を嫌がる人は少なくありません。
「怒られるかもしれない」
「失敗したと思われたくない」
「もう少し挽回してから報告しよう」
そんな心理が働くからです。
しかし、昇進する人は違います。
事実をそのまま伝え、必要な判断を上司に委ねます。感情ではなく、組織を動かすための情報として報告しているのです。
報告で一喜一憂しない人が信頼される
「すごいじゃないか」「やればできるな」などと大げさに褒めてしまうと、部下は自分がすごいことをやっていると勘違いをします。
「あたりまえ」の基準が下がってしまいます。
大事なのは、「機械的なほうれんそうをさせる」ということです。
ここでも、「仮面をかぶる」というイメージで接するのが大事なのです。
――『リーダーの仮面』より
優秀な社員ほど、報告そのものを特別なイベントにしません。
仕事が終わったから報告する。
問題が起きたから報告する。
判断が必要だから相談する。
それだけです。
だから、上司からも「安心して任せられる人だ」と評価されます。
「事実だけを伝えられる人」が管理職になる
「できていないと怒られるんじゃないか」
「褒められるときだけ報告したい」
というように、感情が絡んだ「見えないハードル」があります。
スムーズに「ほうれんそう」をさせるためには、その場で褒めたり叱ったりせず、「機械的に事実だけを聞く」というリーダーの態度が必要です。
報告したことに対して、「もっとやれよ」「いいじゃないか」と感情的な評価をしてしまうと、誰だって報告も連絡もしなくなります。
――『リーダーの仮面』より
将来、管理職になる人は、自分が報告するときも、部下から報告を受けるときも、「事実」を大切にします。
感情で情報をゆがめない。
必要以上に隠さない。
評価を恐れず、現状を共有する。
こうした姿勢が、組織全体の意思決定を速くし、チームの成果につながっていくのです。
今すぐ昇進させたほうがいい社員とは、派手な成果を出す人ではありません。
報告・連絡・相談を感情ではなく、「組織を動かすための情報」として扱える人です。
そういう人は、自分が管理職になっても、部下が安心して報告できる環境をつくれます。だからこそ、リーダーは仮面をかぶりましょう。
(本記事は、書籍『リーダーの仮面』の一部を抜粋・編集したものです)










