2014年には、本田圭佑選手があのACミランへ。こちらも大きな驚きをもって迎えられましたが、移籍よりも話題を呼んだのが背番号でした。本田選手が手にしたのは、サッカーでは特別な意味を持つ10番。名実ともに中盤の要としての活躍が期待されたのです。
ACミラン時代の本田圭佑(2016年、TIMカップUSアレッサンドリア対ACミランで) Photo:Valerio Pennicino/gettyimages
大海に漕ぎ出した日本人選手たちが、ヨーロッパサッカーの玄関口になっていたオランダやベルギー、あるいは日本人と相性がいいとされたドイツからさらなる強国リーグ、ビッグクラブへステップアップする道のりは、まるで大航海時代に新たな海路の発見を競った航海者のようでした。日本人がヨーロッパサッカーとの距離を縮めたのは間違いなくこの時代でした。
未踏の地だったヨーロッパへの上陸から、自らの実力を実績で証明してきた先人たち。徐々に定位置を確保し、チャンピオンズリーグ出場、クラブでのタイトル、ヨーロッパタイトルの獲得、ビッグクラブへの移籍とそこでの活躍、センターバックやゴールキーパーなど従来難しいとされてきたポジションでの活躍……。30年前にあった多くの「ガラスの天井」は、今も打ち破られ続けています。








