フォルクスワーゲン・パサートTDI 価格:7DCT 659万9000円 Photo by Koujirou Yokota
VWの最新技術が
惜しみなく投入されている
VWは、かつて失態を演じたとはいえ、ディーゼルのスペシャリストに違いない。パサートのTDIモデルに乗って、改めて実感した。
ディーゼルエンジンは、膨張比が大きく低回転で大きなトルクを生み出し、少ない燃料で高い燃焼効率を発揮する優れモノ。トルクフルで経済的な点が大きな特徴だ。日常ユースで魅力を実感できるパワーソースの代表であり、ロングクルーズを好むユーザーに支持層が多い。
そしてVWの場合、パサートを筆頭にディーゼルは4MOTION(=4WD)との組み合わせが主軸である。アクティブなライフスタイルのユーザーにとって、優れた走破性能を備えた4WD+ディーゼルは、まさに魅力的な選択肢といえる。
VWの最新2L・TDIエンジン(EA288エボ)は、クリーンさも大きなアピールポイント。ツインドージングシステムと呼ぶSCR触媒コンバーターの2系統化により、従来比でNOx排出量を最大80%削減することに成功している。これは2系統に分けた触媒コンバーターを同時に働かせるのではなく、コールドスタートでは第1SCRのみ。排気温度が250~300度に達すると第2SCRに切り替えるシステムの成果だ。ディーゼルを一段と地球に優しい存在とするVWの積極姿勢には目を見張るものがある。
ちなみにコモンレール式の燃料噴射システムは、2000バールもの高圧で、1回の燃焼あたり9回の分割噴射を行っているという。その精度はまさに精密機械という表現がふさわしい。ここにもVWの最新技術が惜しみなく投入されている。







