あえてワゴンを選ぶ意味は大いにある
ディーゼルとワゴンはよく似合う
2Lディーゼルのパワースペックは、最高出力が193ps/3500~4200rpm、最大トルクは400Nm/1750~3250rpm。VWの主力ガソリンユニットとなる1.5L・eTSI(150ps/250Nm)と比較すると出力/トルクとも大幅にパワフルで力強い。中でもトルクの太さは圧倒的。そして最大トルクの発生回転数が1750rpmからと低いから、日常的にその力強さが実感できる。
試乗したパサートには、まさしくこの進化版EA288 evo TDIエンジンを搭載。4MOTIONが標準となるのもアピールポイントだ。
加速は望めばスポーティモデル並み。ほしいと思ったトルクを瞬時に生み出してくれる力強さはディーゼルならでは。しかも7速DCTの利点でダイレクト感たっぷりだ。変速レスポンスは素早く、アクティブなドライビングも思いのまま。ハンドリングは極めて素直。意のままに操ることができ、ボディの大柄さを感じさせない。ロック・トゥ・ロックは2回転あまりとクイックな設定にもかかわらず、運転していると俊敏さより優しさを感じるハンドリングの味付けにななっている点も気に入った。
静粛性も高い。窓を開けるとディーゼル音が聞こえるが、窓を閉めた車内は実に静かだ。後席にも乗ってみた。まずは広さに驚いた。膝前にドーンと余裕があり、ガラスルーフによる開放感も高い。荷室の広さと使いやすさも申し分ない。SUV全盛期でも、車高が低いがゆえの荷室の使い勝手、そして自然なドライブフィールを求めて、あえてワゴンを選ぶ意味は大いにある。ディーゼルとワゴンはよく似合う。
(CAR and DRIVER編集部 報告/岡本幸一郎 写真/横田康志朗)








