例えば、先天性の心臓奇形などは生まれて数年後に手術を行うことが多いのだが、その時期に合わせて日本に赴任したり就職したりするケースだ。
それが必ずしも悪いことだとは言わない。日本の医療レベルの高さを認めて、子供の病気のためなら日本で働こう、日本に骨を埋めようとまでは思わないにしても、日本社会に対して何らかの貢献をしてくれるならそれで充分という考え方もある。
医療現場にいるものとしては
釈然としない思いを抱くことも
だがご存知のように、東京都を含め多くの自治体で子供の治療費は無料となっている。
高額な治療をしても、患者の家族が負担する治療費はほぼゼロで済むわけだが、外国人で日本に赴任しても短期間しかおらず、すぐに転職して離日してしまうというケースがまま見られると、それが狙いだったのか?と疑いたくはなる。
子供の治療が終わってすぐに離日してしまうケースさえあるのだ。
短期間であっても良い人材が日本で働くのは悪いことではないという考え方もあるだろうが、医療現場にいるものとしては釈然としない思いを抱くこともある。
例えばゾルゲンスマという点滴薬がある。脊髄性筋萎縮症(SMA)という先天性の難病の治療に使われ、値段は約1億6700万円である。
脊髄性筋萎縮症は脊髄の神経束の中にある筋肉を動かす神経細胞が弱っていき、それとともに手や足がうまく動かせなくなっていく。だいたい1歳を過ぎるまでに見つかるタイプが多く、10万人に1~2人というとても珍しい進行性の遺伝子病だ。
神経細胞の中にあるSMNという蛋白が少ないことが原因であるため、このSMNを後天的に作れるようにしたのがゾルゲンスマだ。治療は遺伝子検査により診断がついた2歳未満の子供が対象となる。
治療としては60分ほどの点滴を1回行うだけで終了する。治療費に関しては特定小児疾患の難病でもあり、高額療養費や子供の医療助成を使えば支払いはゼロとなる。







