他人からどう思われるかが気になってしまう。同僚と自分を比べてしまう。そんな経験は、多くの人にあるだろう。しかし実は、その「他人ばかり見てしまう癖」こそが、自分の成長を止める最大の原因かもしれない。著書で実践的な才能論を発表した著者・かっぴー氏は、「人と比べる時間があるなら、自分のカードを見つけることに使うべきだ」という。本記事では、自分だけの「天才状態」に入るための考え方を紹介する。
Photo: Adobe Stock
「他人の評価が気になる人」は無能
「他人からどう思われているか」が気になって仕方ない人がいる。SNSの「いいね」の数が気になり、同期が褒められると焦り、上司から少し注意されただけで一日中落ち込んでしまう。
もちろん、人間なのだから評価が気になるのは自然なことだ。しかし、そればかりに意識を奪われている人ほど、結果的に成果は出にくくなる。
その理由を、本書『天才になれなかった全ての人へ 自分だけの武器が見つかる才能論』で紹介した「カード思考」で説明したい。
他人のカードを見ても、自分は強くならない
「カード思考」では、人が持つ才能やスキル、性格、経験、人脈、環境など、自分が使える武器をすべて「カード」と呼んでいる。
人によって配られているカードはまったく違う。ある人は「話術」のカードを持っている。ある人は「分析力」のカードを、ある人は「体力」や「愛嬌」のカードを持っている。
羨ましさは、人生のコスパが悪い
しかし、多くの人は、自分のカードではなく、「あの人はすごい」「自分にもあのカードがあれば」と、他人のカードばかり眺めてしまう。
だが、他人のカードを眺めている時間、自分のカードは一枚も強くならない。結局、他人を見ているだけで時間が過ぎ、自分のカードを試す機会を失ってしまう。
人生で最も不要な時間の一つは、他人のカードを羨んでいる時間だ。その時間があれば、自分の新しいカードを一枚増やせたかもしれないのだ。
「天才状態」は、自分のカードからしか生まれない
私がいう「天才状態」とは、生まれつきの天才のことではない。自分のカードが環境とうまく噛み合い、能力が自然と発揮される状態のことだ。
そして、「天才状態」に入る人は、例外なく自分のカードを理解している。自分は何が得意なのか。何をしていると苦にならないのか。どんな環境なら、そのカードが最も活きるのか。それを知っているからこそ、能力を最大限に発揮できる。
逆に、他人のカードばかり見ている人は、自分のカードを研究していない。だから、自分だけの「天才状態」に入ることができないのである。
本当に評価される人は、自分のカードを理解し、それを磨き続けている。評価は目的ではなく、その結果としてついてくるものなのである。
自分のカードを磨け
自分には、まだ気づいていないカードがあるかもしれない。環境を変えれば急に価値が出るカードもある。年齢を重ねることで初めて強みになるカードもある。
だから、人のカードを羨む必要はない。「カード思考」で大切なのは、自分だけのカードを見つけ、それを磨き続けることだ。自分のカードを知り、自分のベテランになった人だけが、自分だけの「天才状態」に入ることができる。そして、その人はもう、他人の評価に振り回されることはないのである。
(本記事は書籍『天才になれなかった全ての人へ 自分だけの武器が見つかる才能論』に関する書き下ろし原稿です)








