「人生を変えたい」と焦って、いきなり“考え方”を変えようとして挫折していませんか? 実は、無理なく自分を変える秘訣は「実践する順番」にあります。本記事では、人生を好転させる3つのステップを大公開。なぜこの手順ならうまくいくのか? 今日からすぐに試せる、目からウロコのヒントをお届けします。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・斎藤順)
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。

【精神科医が教える】人生を変えたいときにやるべきこと・ベスト3Photo: Adobe Stock

人生を変えたいときにやるべき3つのこと

今日は、「人生を変えたいときにやるべきことを3つ」お話ししたいと思います。

実践していただきたい「順番(変えるべき順番)」に沿って解説していきます。

1. まずは「環境」を変える

まず1つ目は、「環境を変える」ことです。

「そりゃそうだろう」と思われるかもしれませんが、最初にとっかかりやすく、効果を実感しやすいのがこの「環境を変える」ことなのです。

良い方向であれ悪い方向であれ、「人生が少し変わったな」と思う時期を振り返ってみてください。新しい仕事を始めた、仕事を辞めた、部署が変わった、人間関係が変わったなど、たいていはそのタイミングで環境も変わっているはずです。

人間は、環境が変わるとその環境にフィットした形に変化していく生き物です。適応するのが得意な人、不器用な人などの個人差はありますが、やはりそこに当てはまる形に変わっていくものです。

特に大きな影響を与えるのが「人間関係」です。「朱に交われば赤くなる」ということわざがありますが、まさにその通りです。悪口が多い環境にいると愚痴っぽくなりますし、不誠実なことが当たり前の環境にいると、自分もそちらへ流されてハードルが下がってしまいます。

逆に、意識が高くいろいろなことに挑戦している人たちの中にいれば、自分も何かを始めようという気持ちになりますよね。

また、物理的な環境も重要です。例えば、職場が家から近ければ自分の時間が生まれますし、遠ければ体力やエネルギーを奪われ、新しいことにトライする余裕がなくなってしまいます。

もし今、「人生を変えたい」と思っているのなら、できるところから環境を変えてみるのがおすすめです。無駄な集まりに行くのをやめる、新しくジムに通い始める、あるいは思い切って転職や引っ越しを考えるのも良いでしょう。引っ越しをすれば立ち寄るお店や時間の使い方も変わり、気持ちがリフレッシュされて新しい環境が何かを呼び起こしてくれる可能性があります。

2. 次に「行動」を変える

2つ目は、「行動を変える」ことです。

環境が変われば自然と行動も変わるものですが、環境を変えた上で行動も変えていく、という順番が一番楽なので2番目にしました(行動から先に行う方が楽な場合は、それでも構いません)。

「考え方や環境が変わったから行動が変わる」というのが普通かもしれませんが、先に行動だけを変えてしまうのも一つの手です。

例えば、私の体験をお話しします。私は今、2つの路線が使える場所に住んでおり、普段は近くて便利なほうの駅を使っています。しかし、そちらは運賃が割高であることに気づき、ある日、少し遠いほうの駅まで歩いてみることにしました。

歩くと20分ほどかかるのですが、天気が良かったこともあり、急ぎの用事でもなかったので歩いてみました。すると、往復でちょうど良い運動になり、普段見慣れない景色を楽しめ、おまけに運賃も安く済むなど良いことずくめでした。さらに、途中でおいしいと有名なコーヒーショップを見つけるという発見もありました(その日は定休日でしたが)。

このように、1日だけ行動を変えただけでも新しい発見があり、人生が変わるきっかけになり得ます。

「いつもより1時間早起きしてみる」「料理に興味があるなら体験教室に行ってみる」など、なんでも構いません。目的のために行動するのではなく、「とりあえず先に行動を変えてみる」という発想が大切です。人間は頭でぐちゃぐちゃ考えるより、行動した方が早いです。小さなことで良いので、何か一つ変化させてみてください。

3. 最後に「考え方」を変える

そして3つ目、ここでようやく「考え方を変える」が出てきます。

今日、なぜこの順番でお話ししたかというと、たいていの人は「考え方を変えて人生を変えよう」としてしまうからです。しかし、考え方というのは環境や行動の影響を受けて形作られるものです。ですから、考え方だけを先に変えようとしても、なかなか変わるものではありませんし、良いアイデアも思いつきません。

「もっと明るい人生にしたい」「もっと積極的になりたい」と、いきなり考え方から入ってしまうと、今までそう生きてこなかった分、「やっぱり自分には無理だ」「ダメだ」と自己否定に陥ってしまいます。それではいつまで経っても人生は変わりません。

環境や行動が変われば、勝手に考え方も変わってくれることがあります。そこで初めて、「こういう考え方にしてみよう」「こんな発想もいいな」と少しずつ取り入れていけば良いのです。

今日一番お伝えしたかったのは、「考え方から変えようとしないでくださいね」ということです。まずは環境や行動を変化させてみる。そして最後に、余力があったら考え方を変える努力をしてみる。ぜひ、この順番でやってみてください。