ついに日経平均が史上最高値を突破した。だが、その陰で多くの人が手取り収入の減少に苦しみ、貯金か投資か、一歩を踏み出せない人も多い。そんなとき、特効薬はないか。
今回はライターの米多寿樹氏が「貯金と投資の名著」を厳選。「読むと人生が変わる」「『金持ち父さん 貧乏父さん』以来の衝撃の書」と絶賛されているベストセラーのエッセンスを特別配信する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・寺田庸二)
Photo: Adobe Stock
「貯金」か?「投資」か?
投資に興味を持ったあと、まともに物事を考えて動こうとする人の多くが最初に直面するのは、おそらく「貯金か投資か」という問題だろう。
世に出回っている多くの投資入門書で、まず間違いなく「投資は生活費を確保したうえで、余裕のあるお金でやりましょう」うんぬんと言われる。
といわれても、どこまで「生活費」にカウントすべきなのか。どのくらいの「余裕」があればいいのか。考えれば考えるほどに泥沼にハマり、結局は現状維持。かくいう私も、こうした思考にとらわれて身動きがとれなくなってしまったことがある。
ベストセラー『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』は、とにかくそうした、ひっかかりがちな問題について明瞭に、ロジカルに答えを出している点がいい。
本書いわく、こうした「貯金か投資か」の答えはこう出せばいい。
まず、今後1年間に無理なく貯金できる額を算出する。
「無理なく」と言ったのは、これは余裕を持って実現できるものでなくてはならないからだ。これを「予想貯金額」とする。
たとえば、1か月に1000ドルの貯金ができそうなら、予想貯金額は1年1万2000ドル増えることになる。
次に、今後1年間に予想される投資収益を決定する。
たとえば、投資資産が1万ドルあり、年利回りを10%と予想すれば、投資資産は1年で1000ドル増えることになる。これを「予想投資収益額」とする。
最後に、この2つの数値を比較する。
予想貯金額と予想投資収益額のどちらが多いか?
予想貯金額のほうが多い人は、貯金を増やすことに集中すべきだ。
――『JUST KEEP BUYING』より
「無理なく」と言ったのは、これは余裕を持って実現できるものでなくてはならないからだ。これを「予想貯金額」とする。
たとえば、1か月に1000ドルの貯金ができそうなら、予想貯金額は1年1万2000ドル増えることになる。
次に、今後1年間に予想される投資収益を決定する。
たとえば、投資資産が1万ドルあり、年利回りを10%と予想すれば、投資資産は1年で1000ドル増えることになる。これを「予想投資収益額」とする。
最後に、この2つの数値を比較する。
予想貯金額と予想投資収益額のどちらが多いか?
予想貯金額のほうが多い人は、貯金を増やすことに集中すべきだ。
――『JUST KEEP BUYING』より
ロジックで背中を押してくれる本
どうだろうか?
ここで行われているのは、「月々の貯金額×12」「投資資産×年利回り」とそれらの数字の大小の比較という、小学生でもできる単純な算数でしかない。
だが、それだからこそ説得力がある。
理解可能な計算を自分の手や頭を使ってやってみることで、納得感が湧いてくる。ロジックで背中を押してくれる本なのだ。








