転職が最高にうまくいくタイミングとは?

 現在の会社でいま一つ活躍できていないとき、人は新天地を求めて転職しようと考えがちです。しかしそういう時期は、本人に自覚はないかもしれませんが負のオーラが出ていて、脳の働きもあまり活性化していません。

 優秀な経営者や経営幹部は当然、面接でそれを見抜きます。経営者はもともと感覚の鋭い方が多いですし、まして採用面接となれば五感をフルに使ってシビアにジャッジしてきます。したがって活躍できていない時期は、本人の「転職したい」気持ちの高まりとは裏腹に、あまり転職には向いたタイミングではありません。

 一方、いま活躍している人は転職のことなどあまり眼中にないかもしれませんが、ノリに乗っているオーラが発せられ、脳も活性化しています。こういう時期は経営者のシビアなジャッジをクリアでき、転職した後もその勢いに乗って仕事ができるので、実は転職に向いているタイミングです。

 一見すると転職する必要のないくらい活躍している人が、よりエキサイティングな機会にめぐりあい、新たなチャレンジをするために転職するケースがもっともうまくいくパターンなのです。

転職はいまの不安・不満に
ケリをつけてから

 転職に向いているタイミング・向いていないタイミングを見極めるポイントとしてもう1つ挙げられるのが、「いまの職場での不安・不満にちゃんとケリを付けたかどうか」です。これも2つ事例を紹介しましょう。

 Aさんは会社の準創業メンバー42歳。同社は株式公開して3年、業績も株価もそこそこ順調、そんななか、転職を考えているという相談がきました。お聞きすると、ここ1年くらいで創業メンバーが次々と退職して、外からどんどん幹部クラスの人材が入ってくる。社長も創業時の質を重視する経営から売上拡大、利益追求に汲々としていて最近何を考えているのかわからないし、そろそろ自分も次のチャレンジをしようかなとのこと。