血液をサラサラにする効果があると知られるDHAやEPAのサプリメント。しかし、価格も品質もまちまちなこの市場では、選び方を誤ると逆効果になる可能性があるという。

【医師が教える】「健康のためにサプリを飲んでいる人」が注意すべきことPhoto: Adobe Stock

サプリメントは価格も品質も、大きく差がある

サプリメントは種類によって、1日分の価格が数百円のものから10円以下のものまで、
非常に幅広いラインナップがある。
同じ成分を含むとされていても、これほどの価格差があるのはなぜなのか、
消費者の立場からは判断しにくいのが現状だ。

著者はその理由の一つとして、宣伝費用がかなりの割合で価格に乗っている可能性を指摘している。
広告や有名人の起用、豪華なパッケージといった要素が、
商品の中身ではなく価格を押し上げている場合があるということだ。

病院で処方される薬と比べると、見えてくることがある

サプリメントは、価格も品質もピンキリです。
たとえば血液をサラサラにするオメガ3脂肪酸のDHA+EPAを例に挙げると、1日分の価格が数百円から10円以下のものまでいろいろなものが販売されています。
病院で処方されるDHA+EPA薬は1日80~160円程度なので、これより高価なサプリメントに、価格に見合うだけの価値があるのかはよくわかりません。
宣伝費用がかなり価格に乗っているのではと私は推測します。
とはいえ、安いサプリメントは品質が心配です。
DHAやEPAは極めて酸化しやすく、酸化したDHAやEPAはかえって健康を損ねます。
品質のはっきりしないオメガ3脂肪酸サプリメントは、飲まない方がいいです。

病院で処方されるDHA+EPA薬は、1日あたり80~160円程度とされている。
これより高価なサプリメントが、その価格差に見合うだけの価値を持っているかどうかは、
明確にはわからないというのが著者の見解だ。
医薬品は製造基準や品質管理が厳しく定められている一方、
サプリメントは食品扱いであるため、同様の基準は設けられていない。

ただし、だからといって安価なサプリメントを選べばよいかというと、そうとも言えない。
DHAやEPAは極めて酸化しやすい成分だという。
酸化したDHAやEPAは、体にとって有益であるどころか、
かえって健康を損ねる方向に働く可能性があるとされている。
品質管理が不十分なサプリメントでは、成分がすでに酸化している恐れもある。

「飲まない方がいい」という選択肢もある

高価なものは宣伝費が価格に含まれている可能性があり、
安価なものは品質に不安が残る――
この状況を踏まえると、品質がはっきりしないオメガ3脂肪酸のサプリメントは、
飲まない方がよいというのが著者の結論だ。

DHAやEPAを意識的に摂りたいのであれば、
サプリメントよりも新鮮な青魚などの食品から摂取する方が、
成分の状態という点では確実性が高い場合もある。
また、医療上の必要性がある場合は、サプリメントではなく医師に相談のうえ、
医薬品として処方してもらうことも一つの選択肢になる。

今日から試すなら、DHA・EPAのサプリメントを購入する前に、まずかかりつけ医に相談してみることだけでいい。

(本記事は、書籍医者が教える 栄養学的に正しい最高の食事術』をもとに作成しました。本記事は、医師による診断や治療の代わりとなるものではありません。健康状態に不安がある場合は、必ず専門の医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。)