朝食は絶対に食べるべき、という話を聞いたことがある人も多いだろう。しかし実際には、誰にとっても同じ正解があるわけではないという。自分にとっての適切な朝食のあり方を考えてみる。
朝食を食べるべきかどうかは、個人差が大きい
朝食は1日の活力の源だから絶対に食べるべきだ、という話は広く知られている。
一方で、朝食を抜いた方が体の調子がいいと感じる人もいる。
実際のところ、この問題には個人差が大きく、
一概にどちらが正しいとは言い切れない部分があるという。
重要なのは、朝食を食べるか食べないかという一点だけではなく、
1日全体を通してどれだけの栄養とカロリーを摂取しているかという視点だ。
昼食と夕食でしっかり栄養が足りている人にとっては、
あえて朝食を摂る必要性は、それほど高くないと考えられる。
「3食の総量」で考えることが基本になる
そもそも朝食は食べた方がいいのでしょうか、それとも朝食抜きの方がいいのでしょうか? 個人差が大きく一概にどちらがいいとは言えませんが、1日全体で考えたとき、昼食と夕食で栄養が足りている人は、あえて朝食を摂る必要はありません。
かえって、朝食を食べるとカロリーオーバーになることもあります。
朝食を食べないと元気が出ない人は、きちんと朝食を摂ってください。理想は1日3食の総量で適正なカロリーと栄養素を摂取することです。
なお、子どもや学生は朝食を食べるべきです。学生の朝食欠食者には学業成績および出席率が不良な者が多かったという報告があります。
成績不良の原因が、朝食を食べないこと自体なのか、朝食を食べないという生活習慣にあるのかはわかりませんが、おそらく両方でしょう。
昼食と夕食で十分な栄養を摂れている人が朝食も摂ると、
むしろ1日のカロリーが過剰になってしまうこともあるという。
一方で、朝食を食べないと体に力が入らない、頭がうまく働かないと感じる人は、
しっかり朝食を摂る方が体に合っているということになる。
理想とされるのは、1日3食の総量で適正なカロリーと栄養素を摂取することだ。
ただし、子どもや学生については、事情が少し異なる。
朝食を食べていない学生には、学業成績や出席率が良くない傾向があるという調査報告があるそうだ。
この結果が、朝食を食べないこと自体の影響なのか、
朝食を食べないという生活習慣そのものの影響なのかは明確ではないものの、
おそらく両方が関係していると考えられている。
大人は自分の体調に合わせて、子どもは朝食を基本に
成人の場合は、自分の体の状態や1日の食事の中身を踏まえて、
朝食をどう扱うかを判断するのが現実的なアプローチと言える。
朝食を抜いても1日の栄養が足りていて、体調も問題ないなら、
無理に食べる必要はないということだ。
一方で、子どもや学生に関しては、
朝食を食べることが学業や生活リズムにも良い影響を与える可能性があるため、
基本的には朝食を摂る習慣を持たせることが望ましいとされている。
朝食に関する考え方も、年齢やライフスタイルによって変えていくことが、
より現実的で続けやすい食生活につながっていく。
今日から試すなら、自分の1日の食事量を振り返り、朝食が本当に必要かどうかを一度考えてみることだけでいい。
(本記事は、書籍『医者が教える 栄養学的に正しい最高の食事術』をもとに作成しました。本記事は、医師による診断や治療の代わりとなるものではありません。健康状態に不安がある場合は、必ず専門の医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。)
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基本となる知識と具体的な食事術を学ぶことで「健康法」迷子から抜け出し、食事によって人生が変わる1冊です。
主要目次
第1章 まず知るべき「栄養と食品」の基本
栄養バランスは毎日考えなくていい─「1週間」でつじつまが合えばOK
「完全栄養食」を信じるな─「これだけを食べれば大丈夫」などありえない
トクホと「健康食品」はまったくの別物─機能性食品の違いをおさえる
第2章 「病気と栄養」の危ない関係
ジュースが危ない本当の理由─果糖とブドウ糖はヤバすぎる
「体にいい油」も要注意─変性すれば、すべて悪玉
「コーラで歯が溶ける」は本当─リン酸の強さとその代償
第3章 栄養学的に「ヤバい」食習慣
ファストフードで地雷を踏むな─シェイクのヤバさを知る
黒烏龍茶でチャラにはならない─「焼け石に水」で食べ過ぎを招く
プロテインが逆効果になる?─肝臓・腎臓が酷使される理由
第4章 頭が悪くなる「脳をダメにする」食事
ビタミン不足は静かに脳を鈍らせる─頭が悪くなる仕組み
「カルシウム不足でイライラする」のは本当か?─科学的根拠はない
「コーヒーを飲まないと頭が回らない」は危険信号─カフェイン依存のリスク
第5章 「体によさそう」に惑わされないための知識
野菜ジュースで「野菜」は摂れない─ビタミンCも食物繊維も抜けている
「グルテンフリー神話」に惑わされるな─アレルギーがなければ無視していい
サプリメントは買わなくていい─価格も品質も信用できない
第6章 「食べないほうがいい」食品の誤解を解く
コレステロールは敵ではない─体の必須成分と動脈硬化の関係
「白米を食べると太りやすい」のはなぜか─長所と短所を理解する
「うま味調味料=危険」は思い込み─グルタミン酸ナトリウムの正体
第7章 誰でもすぐに実践できる「栄養学的な食習慣」
チェーン店で健康的に食べる方法─最強はリンガーハットの「ちゃんぽん」
パフォーマンスを上げるには「お酢」を飲む─最速でシャキッとする
「腸活」ブームが見落としているもの─腸内細菌は大腸にいる
第8章 「体調と体質を改善する」食事術
風邪をひいたらホットジュースを飲む─「ダイダイ湯」「生姜湯」がいい
食べるべき食品ベスト1は「納豆」─ビタミンKが爆増する発酵の力
「なんとなく不調」なときは食べものを疑う─5つの食事リセット術
第9章 「ストレスから体と心を守る」食事術
老化と病気は抗酸化物質で防ぐ─「ポリフェノールたっぷり」に騙されない
「おいしく・安く・栄養豊富」な旬の食材を選ぶ─無駄にお金をかけなくていい
強いストレスには「動物性たんぱく質」と「ハーブティー」─メンタルを整える食事
第10章 「やせながら元気になる」栄養学的ダイエット術
「2日で1.5kg」は誰でもやせられる─大切なのは継続できるかどうか
リバウンドを防ぐための小さな工夫─体だけではなく「心の健康」を維持する
「体脂肪率」に振り回されるな─大切なのは「経過」を追うこと
第11章 「健康なまま長生き」するための食事術
「空腹は最強のクスリ」は本当か?─実践してわかった長所と短所
40歳から筋肉は勝手に減り続ける─寝たきり回避には「たんぱく質」が必須
発がん性物質を避けるには「焼く」よりも「煮る」─肉はマリネがおすすめ