パワハラへの社会の目が厳しくなり、多くの管理職が部下への接し方に気を配るようになった。一方で、法律上のパワハラには当たらなくても、部下の心を深く傷つけ、職場の雰囲気を悪くしてしまう行動は今も少なくない。こうした何気ない振る舞いが積み重なることで、人間関係への不安や離職につながることもある。リーダーは日頃の言動を、どのように見直せばよいのだろうか。
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確実に人を傷つける行為
パワハラには世間の風当たりも強く、部下の指導に気を付けているリーダーも多いように感じます。
ただ、パワハラ要素の一つである「労働者の就業環境が害されるもの」までには当たらない行動を取る上司は、今だ変わらず存在します。
私は「プチパワハラ」と呼んでいますが、代表的なのが「挨拶を返さない」ことです。
毎日の挨拶が、無言の圧力になる
「おはようございます」と言っても、目も合わせずスルー。
「お疲れさまです」と声をかけても、無言で通り過ぎる。
毎日必ず行う挨拶だからこそ、無視されると部下は深く傷つきます。
上司の思惑としては、
「私の意思を察してほしい」
「不満があることを態度で示したい」
といった感じでしょう。
でも、部下からすると「何が悪かったのか分からない」「嫌われているのかもしれない」という不安だけが残ります。
このような行為が重なり、退職する決断をした社員も少なくありません。
リーダーに求められる2つの責任
リーダーには、まずこのような行為をしないこと。
相手が嫌がることをしない。これは人として当たり前のことです。
もっと言うと、自分の子供や家族がやられたら傷つくことを、想像して自身を戒めること。
もし自分の息子や娘が職場で毎朝挨拶を無視されていたら、どう感じますか?
「そんな上司のいる会社、辞めさせたい」と思うはずです。
リーダーの権限、一番の使いどころは「今」
そして、もうひとつ。
そのような行為を見たとき、相談されたとき、しっかりとその人に注意すること。
上司とはいえ、部下を注意するのは負担になります。
どう伝えれば角が立たないか、反発されないか……そんな不安もあるでしょう。
でも、それを放置すれば、職場全体の雰囲気が悪くなり、結果的にあなた自身のマネジメントも難しくなります。
上司としての権限は、「部下に偉そうにするため」にあるのではありません。
部下が困っているとき、悩んでいるときに使ってほしいのです。
(本稿は、『3000件の職場の悩みを解決したプロが教える リーダーのふるまい大全』の発売を記念したオリジナル記事です)








