加えて、ウォーミングアップは運動後の筋肉痛や疲労を軽減する効果も持っています。筋肉の温度を上げ、血流を促しておくことで、代謝がスムーズになり、疲労物質がたまりにくくなるからです。

 また、極端に運動の機会の少ない方は、まずはこの体操を「軽い筋トレ」の代わりとして取り組んでもよいでしょう。

ただ歩くだけでは
運動効果は望めない

 有酸素運動の中で最もおすすめのウォーキングですが、漫然と長い距離を歩けばよいのではなく、フォームへの意識が重要です。

 まず押さえておきたいのは、背筋を伸ばし、歩幅を大きく取ることです。腕を大きく前後に振り、かかとから着地し、つま先でしっかりと地面を押すようにしましょう。ひじは直角に曲げますが、ひざは伸ばしてください。怪我を予防するために大切なポイントです。

 速さは「息が少しはずむ程度」を意識しましょう。隣にいる誰かと、なんとか会話が楽しめる程度の「楽すぎず、きつすぎない」強度が目安です。1日30~60分が目標ですが、10分ずつ1日3~6回に分けても効果は変わりません。

図:ウォーキングの効果を高めるフォーム同書より転載 拡大画像表示

「運動のための時間」を特別につくるのが難しい場合は、毎日通勤や買い物のときの歩き方を運動に置き換えられれば、ハードルはぐっと下がります。日常の歩行のうち合計30分ほどを、いつもの「ダラダラ歩き」から、フォームを意識した「ウォーキング」へと変えてみましょう。

 30分連続して歩く必要はありません。5分、10分といった小分けの積み重ねが大切です。スーツスタイルのビジネスパーソンは通勤時だけでも歩きやすい靴を履けばウォーキングの意欲が上がります。