複数の米銀大手が、デビットカード取引の手数料上限規制を回避できる可能性のある買収を模索している。この上限規制は、米金融業界が最も激しく反発してきた規制の一つだ。米銀キャピタル・ワン・ファイナンシャルが、クレジットカード大手のディスカバー・ファイナンシャル・サービシズを506億ドル(約8兆2000億円)で買収した際、カード取引から決済仲介業者を排除し、加盟店とより直接的に取引できるネットワークを手に入れた。現在、大手銀行は羨望(せんぼう)のまなざしを向けている。自前のネットワークを所有することで、デビットカード手数料に上限を設けた連邦法の適用除外となる可能性があるためだ。こうした手数料は業界全体で年間数十億ドルに達するが、銀行側は政府が定める上限のせいで、顧客へのデビットカードの特典やその他のサービスの提供能力が制限されていると長年不満を漏らしてきた。