牛乳を飲むと下痢になる、お腹がゆるくなる――そんな経験がある人は少なくないだろう。実はこの現象には大きく2つの原因があり、それぞれに対処法が異なる。

【医師が教える】「牛乳を飲むとお腹がゆるくなる人」が注意すべきことPhoto: Adobe Stock

牛乳で下痢になる人は、珍しくない

牛乳を飲んだあとにお腹の調子が悪くなる経験を持つ人は、一定の割合で存在する。
はっきりとした下痢にならないまでも、
お腹がゆるくなったり、なんとなく違和感を覚えたりする人も珍しくないとされている。
こうした症状があることで、牛乳を避けるようになった人もいるだろう。

しかし、この不調の原因はひとつではない。
大きく分けると、アレルギーによるものと、乳糖によるものの2種類がある。
原因によって対処法が異なるため、
自分がどちらに当てはまるかを把握しておくことが大切だ。

原因その1――アレルギーによる下痢

牛乳を飲むと下痢をおこす人がそれなりの割合でいることです。
下痢をしないまでも、お腹がゆるくなったり、お腹に違和感が出たりする人は珍しくないようです。
この下痢の原因には大きく2つあります。1つ目はアレルギーのせい、2つ目は牛乳に含まれている乳糖のせいです。
1つ目のアレルギーによる下痢は、牛乳中のたんぱく質が原因です。アレルギーなので、少量の牛乳でも下痢をおこします。
解決策としては、非アレルギー性の特殊な牛乳に換える手があります。このアレルギー性を持たない牛乳を「A2牛乳」と言います。
A2牛乳は既に市販されているので、牛乳にアレルギーがある人は、ぜひ試してみてください。
また、2つ目の乳糖による下痢は「乳糖不耐症」と呼ばれています。

1つ目の原因はアレルギーだ。
牛乳に含まれるたんぱく質が原因となって、
少量を飲んだだけでも下痢を引き起こしてしまうケースがある。
アレルギーの場合は、量を少なくすれば症状が出ないというわけではなく、
ごく少量でも反応が起きてしまうことが特徴だ。

この場合の解決策として紹介されているのが「A2牛乳」だ。
通常の牛乳に含まれるアレルギーの原因となるたんぱく質を含まない、
特殊な牛乳であり、すでに市販されているという。
牛乳を飲むたびに下痢や不調が起きるという人は、
一度試してみる価値があるかもしれない。

原因その2――乳糖不耐症という状態もある

2つ目の原因は、牛乳に含まれる乳糖によるものだ。
これは「乳糖不耐症」と呼ばれており、
アレルギーとは異なるメカニズムで起こる。
乳糖を消化する酵素の働きが弱い場合に、
腸内で乳糖がうまく分解されず、下痢や腹部の不快感につながることがある。

乳糖不耐症の場合は、少量であれば症状が出にくかったり、
加熱した乳製品や発酵食品であれば比較的問題なく摂取できる場合もある。
どちらの原因に当てはまるかを判断するためにも、
気になる症状がある場合はかかりつけ医に相談することをお勧めしたい。

牛乳でお腹の調子が悪くなる場合、まずかかりつけ医に相談して原因を確認してみることだけでいい。

(本記事は、書籍医者が教える 栄養学的に正しい最高の食事術』をもとに作成しました。本記事は、医師による診断や治療の代わりとなるものではありません。健康状態に不安がある場合は、必ず専門の医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。)