牛乳を飲むと下痢になる、お腹がゆるくなる――そんな経験がある人は少なくないだろう。実はこの現象には大きく2つの原因があり、それぞれに対処法が異なる。
牛乳で下痢になる人は、珍しくない
牛乳を飲んだあとにお腹の調子が悪くなる経験を持つ人は、一定の割合で存在する。
はっきりとした下痢にならないまでも、
お腹がゆるくなったり、なんとなく違和感を覚えたりする人も珍しくないとされている。
こうした症状があることで、牛乳を避けるようになった人もいるだろう。
しかし、この不調の原因はひとつではない。
大きく分けると、アレルギーによるものと、乳糖によるものの2種類がある。
原因によって対処法が異なるため、
自分がどちらに当てはまるかを把握しておくことが大切だ。
原因その1――アレルギーによる下痢
牛乳を飲むと下痢をおこす人がそれなりの割合でいることです。
下痢をしないまでも、お腹がゆるくなったり、お腹に違和感が出たりする人は珍しくないようです。
この下痢の原因には大きく2つあります。1つ目はアレルギーのせい、2つ目は牛乳に含まれている乳糖のせいです。
1つ目のアレルギーによる下痢は、牛乳中のたんぱく質が原因です。アレルギーなので、少量の牛乳でも下痢をおこします。
解決策としては、非アレルギー性の特殊な牛乳に換える手があります。このアレルギー性を持たない牛乳を「A2牛乳」と言います。
A2牛乳は既に市販されているので、牛乳にアレルギーがある人は、ぜひ試してみてください。
また、2つ目の乳糖による下痢は「乳糖不耐症」と呼ばれています。
1つ目の原因はアレルギーだ。
牛乳に含まれるたんぱく質が原因となって、
少量を飲んだだけでも下痢を引き起こしてしまうケースがある。
アレルギーの場合は、量を少なくすれば症状が出ないというわけではなく、
ごく少量でも反応が起きてしまうことが特徴だ。
この場合の解決策として紹介されているのが「A2牛乳」だ。
通常の牛乳に含まれるアレルギーの原因となるたんぱく質を含まない、
特殊な牛乳であり、すでに市販されているという。
牛乳を飲むたびに下痢や不調が起きるという人は、
一度試してみる価値があるかもしれない。
原因その2――乳糖不耐症という状態もある
2つ目の原因は、牛乳に含まれる乳糖によるものだ。
これは「乳糖不耐症」と呼ばれており、
アレルギーとは異なるメカニズムで起こる。
乳糖を消化する酵素の働きが弱い場合に、
腸内で乳糖がうまく分解されず、下痢や腹部の不快感につながることがある。
乳糖不耐症の場合は、少量であれば症状が出にくかったり、
加熱した乳製品や発酵食品であれば比較的問題なく摂取できる場合もある。
どちらの原因に当てはまるかを判断するためにも、
気になる症状がある場合はかかりつけ医に相談することをお勧めしたい。
牛乳でお腹の調子が悪くなる場合、まずかかりつけ医に相談して原因を確認してみることだけでいい。
(本記事は、書籍『医者が教える 栄養学的に正しい最高の食事術』をもとに作成しました。本記事は、医師による診断や治療の代わりとなるものではありません。健康状態に不安がある場合は、必ず専門の医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。)
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基本となる知識と具体的な食事術を学ぶことで「健康法」迷子から抜け出し、食事によって人生が変わる1冊です。
主要目次
第1章 まず知るべき「栄養と食品」の基本
栄養バランスは毎日考えなくていい─「1週間」でつじつまが合えばOK
「完全栄養食」を信じるな─「これだけを食べれば大丈夫」などありえない
トクホと「健康食品」はまったくの別物─機能性食品の違いをおさえる
第2章 「病気と栄養」の危ない関係
ジュースが危ない本当の理由─果糖とブドウ糖はヤバすぎる
「体にいい油」も要注意─変性すれば、すべて悪玉
「コーラで歯が溶ける」は本当─リン酸の強さとその代償
第3章 栄養学的に「ヤバい」食習慣
ファストフードで地雷を踏むな─シェイクのヤバさを知る
黒烏龍茶でチャラにはならない─「焼け石に水」で食べ過ぎを招く
プロテインが逆効果になる?─肝臓・腎臓が酷使される理由
第4章 頭が悪くなる「脳をダメにする」食事
ビタミン不足は静かに脳を鈍らせる─頭が悪くなる仕組み
「カルシウム不足でイライラする」のは本当か?─科学的根拠はない
「コーヒーを飲まないと頭が回らない」は危険信号─カフェイン依存のリスク
第5章 「体によさそう」に惑わされないための知識
野菜ジュースで「野菜」は摂れない─ビタミンCも食物繊維も抜けている
「グルテンフリー神話」に惑わされるな─アレルギーがなければ無視していい
サプリメントは買わなくていい─価格も品質も信用できない
第6章 「食べないほうがいい」食品の誤解を解く
コレステロールは敵ではない─体の必須成分と動脈硬化の関係
「白米を食べると太りやすい」のはなぜか─長所と短所を理解する
「うま味調味料=危険」は思い込み─グルタミン酸ナトリウムの正体
第7章 誰でもすぐに実践できる「栄養学的な食習慣」
チェーン店で健康的に食べる方法─最強はリンガーハットの「ちゃんぽん」
パフォーマンスを上げるには「お酢」を飲む─最速でシャキッとする
「腸活」ブームが見落としているもの─腸内細菌は大腸にいる
第8章 「体調と体質を改善する」食事術
風邪をひいたらホットジュースを飲む─「ダイダイ湯」「生姜湯」がいい
食べるべき食品ベスト1は「納豆」─ビタミンKが爆増する発酵の力
「なんとなく不調」なときは食べものを疑う─5つの食事リセット術
第9章 「ストレスから体と心を守る」食事術
老化と病気は抗酸化物質で防ぐ─「ポリフェノールたっぷり」に騙されない
「おいしく・安く・栄養豊富」な旬の食材を選ぶ─無駄にお金をかけなくていい
強いストレスには「動物性たんぱく質」と「ハーブティー」─メンタルを整える食事
第10章 「やせながら元気になる」栄養学的ダイエット術
「2日で1.5kg」は誰でもやせられる─大切なのは継続できるかどうか
リバウンドを防ぐための小さな工夫─体だけではなく「心の健康」を維持する
「体脂肪率」に振り回されるな─大切なのは「経過」を追うこと
第11章 「健康なまま長生き」するための食事術
「空腹は最強のクスリ」は本当か?─実践してわかった長所と短所
40歳から筋肉は勝手に減り続ける─寝たきり回避には「たんぱく質」が必須
発がん性物質を避けるには「焼く」よりも「煮る」─肉はマリネがおすすめ