仕事ができる人は絶対に言わない「オンライン会議冒頭の一言」Photo: Adobe Stock

真面目に働き、努力しているものの、なぜか思うように評価を得られない人がいる。一方で、周囲の信頼を集め、順調に昇進していく人もいる。その違いの一つとして、「オンライン会議での言動」に差があることがわかった。815社17万人の行動と人事評価を分析してわかった、その答えを教えよう。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)

仕事ができる人が「絶対に言わない言葉」

仕事ができる人が、オンライン会議の冒頭で「言わないようにしている」言葉がある。

「聞こえてますか?」

これだ。

「声が届いているだろうか」と不安になり、相手へ呼びかける。
親切のつもりでやっている人も多いだろう。

だが、その第一声は、相手には準備不足のサインに見えてしまう。

「進行がぎこちない」という印象も与え、頼りなさを感じさせてしまう。

「20秒のテスト通話」をするだけで、リスクが防げる

では、仕事ができる人たちは何をやっているのだろう。

815社17万人のビジネスパーソンの行動と評価データを分析した結果、ある共通点がわかった。

予定時刻よりも早く入室し、音声テストを行なっていたのだ。

期待されている人たちのオンライン会議の様子を分析すると、61%の人が、会議開始前に20秒のテスト通話をおこなっていました。これは一般社員における比率の8.7倍です。
彼らはマイクやカメラを一度試し、自分の声が届き、相手の声が聞こえることを事前に確認しています。
画面共有のテストもしていました。共有資料を一度開き、スライド送り・動画再生・アニメーションの動作を確認します。
会議中に「映ってますか?」「少しお待ちください」が続くと、発表内容よりも進行のぎこちなさが記憶に残ります。
たった20秒の事前準備で、会議の中断や信頼を損なうリスクを防いでいるのです。

――『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』(越川慎司 著)より

相手に伝わる情報が限定されるオンライン会議こそ、わずかな言動が与える印象は大きい。

話がどれだけうまくても、最初に「頼りなさ」や「仕事ができなさそうな感じ」を抱かせてしまうと、相手は不安を覚える。

仕事ができる人たちは、その第一印象のリスクを極限まで減らす習慣を大事にしていたのである。

(本稿は、越川慎司著『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』の内容を抜粋・編集した記事です)

越川慎司(こしかわ・しんじ)
株式会社クロスリバー 代表取締役社長
日系通信会社や外資ベンチャーなどを経て2005年にマイクロソフト米国本社へ入社。その後、日本マイクロソフトの役員としてExcelやPowerPointなどの事業責任者を務める。2017年には週休3日・複業を実践する会社、株式会社クロスリバーを設立し、800社以上の働き方改革を支援。年300回以上提供する企業向けオンライン講座の受講者満足度は平均96%、行動に移す受講者は95%以上。著書は『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(クロスメディア・パブリッシング)や、『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など33冊、累計130万部。NHK、TBS、テレビ東京、PIVOT、NewsPicksやReHacQなどメディア出演多数。