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「与えられた仕事で結果を出せばいい」――そう信じて努力してきたにもかかわらず、思うように評価を得られず、40代になっても現場社員のままの人がいる。一方で、周囲の信頼を集め、順調に昇進していく人もいる。その差を分けるのは「他者の仕事に手を差し伸べる姿勢」であることがわかった。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)
いつまでも評価されない人の特徴
自分の目標達成に向けて、与えられた仕事に全力を注ぐ。
余計なことに時間を取られないよう、他人の仕事には首を突っ込まない。
そうやって頑張ってきた人は多い。
だが、自分の時間を優先するその選択が、じつは周囲に自分勝手な人という印象を与えていることもある。
自分の仕事ばかり優先する姿勢。
それが意外にも大きな評価ダウンにつながり、結果として「人を率いる立場には向いていない」という烙印を押されてしまうのだ。
これでは、いくら仕事を頑張ったところで待遇は何も変わらない。
もちろん、仕事のレベルも給料も、ずっと同じままだ。
「他者への手助け」が、人脈やチャンスを引き寄せる
では、年齢を重ねるごとに周囲の信頼を集め、順調に昇進を続ける人は何をしているのだろうか。
815社17万人のビジネスパーソンの行動と評価データを分析した結果、ある共通点がわかった。
目先の効率だけを追うのをやめ、他者のために時間を使う意識を持っているのだ。
――『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』(越川慎司 著)より
向上心のある人ほど、「与えられた仕事で実績さえ残せば、きっと評価されるだろう」と信じている。
しかし、本当に評価される人たちは、小さな奉仕によって、想定外の人脈やチャンスを引き寄せているようだ。
経営企画部長が印刷に手間取っていた際、即座に対応してみせたことで「臨機応変に動ける人だ」と認識されたのです。
本人は「ただの雑務だと思っていたことが関係構築につながるとは思わなかった」と語っていました。
プリンターのトナー交換は単なる雑務ではなく、小さな奉仕を通じて信頼を積み上げる行為です。
会社から期待されている人たちは、その行動によって人脈やチャンスを引き寄せていたのです。
――『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』(越川慎司 著)より
周囲を冷遇して自分の成果だけを追う人間に、組織のリーダーとしての未来は訪れない。
小さな雑務すら信頼構築の機会へと変えられる者だけが、周囲に押し上げられるようにして、順調にその階段を上り続けるのである。
(本稿は、越川慎司著『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』の内容を抜粋・編集した記事です)
株式会社クロスリバー 代表取締役社長
日系通信会社や外資ベンチャーなどを経て2005年にマイクロソフト米国本社へ入社。その後、日本マイクロソフトの役員としてExcelやPowerPointなどの事業責任者を務める。2017年には週休3日・複業を実践する会社、株式会社クロスリバーを設立し、800社以上の働き方改革を支援。年300回以上提供する企業向けオンライン講座の受講者満足度は平均96%、行動に移す受講者は95%以上。著書は『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(クロスメディア・パブリッシング)や、『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など33冊、累計130万部。NHK、TBS、テレビ東京、PIVOT、NewsPicksやReHacQなどメディア出演多数。








