休日はしっかり休んでモチベーションを高める。多くの人がそう考える一方で、高い成果を出し続ける人たちの休日の過ごし方はどこか違う。ハイパフォーマーたちが密かに実践している「休日の習慣」とは何か。医師で老年医学、栄養科学の専門家であるガブリエル・ライオンが書いた『筋肉が全て━━健康・不老・メンタル、人生のすべてが変わる唯一の方法』の知見をもとに、その正体に迫る。(ダイヤモンド社書籍編集局・三浦岳)
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「モチベーション」で成功することは不可能
休日の過ごし方には、平日のパフォーマンスを決定づける差が現れる。多くの人は「休日はしっかり休んでモチベーションを高めよう」と考える。だが、成果を出し続けている人たちを見ていると、休日の捉え方がどうも違うようだ。
彼らの休日の習慣として浮かび上がってくるのが、「体を動かすこと」である。単なる運動不足解消や気分転換としてではなく、休日であっても体を動かす習慣を崩さないこと自体が、平日の集中力やパフォーマンスの土台になっているのだ。
ただし、彼らはいつもやる気があるから体を動かしているというわけではない。私たちは何かを継続するとき、つい「やる気」に頼ろうとしてしまう。だが、それでうまくいくのだろうか。
医師で、老年医学と栄養科学の専門家であるガブリエル・ライオンは、その著書『筋肉が全て』において、次のように述べている。
■困ったときや行き詰まったとき、モチベーションは弱まり、苦境を脱する足場にはならない。モチベーションというのはそういうものだ。だが、成長はそのようなときにこそ、もたらされる。
■では、どうすればよいのか。新しいアイデンティティをつくればよい。人間は自分のアイデンティティと一致する行動を取ろうとする。アイデンティティを新しくつくれば、行動に一貫性が生まれ、長期的な視点を持つことができる。意志の力だけで行動を継続するのは難しい。――『筋肉が全て』
つまり、行き詰まったときこそ体が動かなくなりがちだが、そここそが本当の分かれ目になる。
気分と関係なく、やるべきことをやる
意志力ややる気の限界を理解している人ほど、休日を単なる「消極的な休息」として消費しない。疲れているかどうか、気分が乗るかどうかにかかわらず体を動かす。そのルーティンを崩さないことこそが、平日における集中力の持続や、疲れにくい心身、迅速な意思決定力を生み出していく。
感情の浮き沈みに振り回されているうちは、高い成果は続けられない。やる気に頼らず、休日も体を動かす。それこそが、卓越した人たちに共通する、最も知的な休日の習慣なのである。
医師(DO)
イリノイ大学で栄養科学の学部課程を修了後、セントルイス・ワシントン大学において老年医学・栄養科学の臨床・研究フェローシップを修了。健康、パフォーマンス、老化、疾病予防におけるタンパク質の種類および摂取量の実践的応用に関する分野の専門家、教育者として活躍している。筋肉についての最新研究を網羅した本書は全米で大きな話題を呼び、ニューヨーク・タイムズベストセラー、ウォール・ストリート・ジャーナルベストセラー、USAトゥデイベストセラーとなり、世界各国での刊行が続いている。







