そして、その仕事で爆発的に売っている営業マンというのは、少なからず「詐欺師的要素」を持ち合わせている人が多い。これは何も違法性のあることや、ウソつきといった極端な話ではない。
法を犯す詐欺師や子ども騙しのウソつきというのは頭の悪い詐欺師のやることである。住宅業界に存在する詐欺的手法というのは、どちらかというと人間の心理を悪用する「心理的詐欺師」「パフォーマンス詐欺師」が多いかもしれない。
売れている住宅営業マンというのは大前提として、「人は安心できる相手からしか大きな買い物はしない」ことを熟知している。
だから成績のいい営業マンになればなるほど、自分がお客さまからどう見えているか、どんな印象を与えているかを客観的によくわかっている人が多い。
ちなみに、みなさんがイメージする「詐欺師」というのはどんなものだろうか?「雰囲気がなんか胡散臭くさい、話が上手で、口が達者、いいことしかいわない、人をほめるのがうまい……」。
いろいろあるかもしれないが、見るからに詐欺師っぽい本物の詐欺師などというものは現実には存在しない。
むしろ、その逆である。人は「詐欺師っぽい」詐欺師に引っかかるはずはないのだ。会社や同僚等、周りの人間も認めていたプロの「合法的詐欺師」の異名を持ち、トップ営業マンでもあったS氏は天性の才能を感じた人物のひとりなので、その話をしておこう。
見た目でいうと、髪型はキッチリ七三に整えて、メガネに地味なスーツ。
雰囲気でいうと銀行員か役所の人間を思わせる風貌。じつは住宅や不動産営業でこの「銀行員っぽい風貌」というのは、とても得をしている。やはり見た目の印象はとても大事であり、これはイケメンとか、そういう見た目のよさとは異なる。
もちろん不細工よりイケメン、イケおじに越したことはないが、まずは何も語らずして安心感と誠実さを感じさせることができる住宅営業マンである。そして、これは、それだけで大きな武器となる。







