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「推し活に年50万円」は使いすぎなのか?50代妻の「推し活費用」に驚く夫だったが、家計を見直してみると、実は自分もゴルフやマラソンなどの趣味にほぼ同額を使っていた――。50代は老後資金をつくる「最後の貯めどき」。夫婦の趣味費は、いくらまでなら家計を圧迫せずに楽しめるのか。くわしく見ていこう。(ファイナンシャルプランナー〈CFP〉、生活設計塾クルー取締役 深田晶恵)
推し活費用は
年50万円も珍しくない!
私はFPとして、個人の方からお金回りの相談を受けている。この数年は50代から老後資金作りの相談が多数を占めるようになった。
当日までに1年間の支出状況をシートにまとめてきてもらうのだが、最近、気になる項目がある。
それは妻の「推し活費用」だ。年間50万円という人も珍しくない。
先日もこんなケースがあった。
支出をまとめる作業のなかで、妻の推し活費用の総額を初めて知ることになる夫。表情には出さないようにしているようだが、心の中では呆れているようだった。
推し活の内容で多いのは、推しのアーティストのライブ関連費用だ。チケット代金のみならず、交通費やホテル代といった遠征費、グッズ代、推し友との懇親のための食事代など、1回のライブ参戦で10万円前後の出費は珍しくない。「5大ドームツアー」をすべて行くと、50万円になる。
推しがK-POPグループなら、韓国でのライブ参戦も欠かせないイベントだ。ただし、出費は国内遠征よりもかかる。
50代夫婦が趣味に年間100万円
問題は「老後資金作り」を圧迫しているか
驚きを隠しつつも、妻に対し呆れ顔の夫に「ご主人は趣味がありますか」と尋ねてみると、「ありますよ、ゴルフ、マラソン、サバイバルゲーム」と晴れやかな顔で答える。
その費用はどの項目?夫の趣味費という項目が見当たらない。質問すると「ゴルフは毎月の小遣いから出していて、地方都市でのマラソン大会費用は旅行を兼ねているからその他の支出。サバイバルゲームはボーナスからよけてある小遣いから出しているかな」と言う。
それぞれの金額を聞き取り、合計すると年間で50万円。妻の推し活費用とほぼ同じ金額だ。妻の推し活費用は、小遣い、旅行費用に分散され、一部生活費からも出ており、夫婦ふたりで年間100万円が「家計のブラックボックス」となっていたのだ。
それぞれが楽しみにお金を使うこと自体は悪いことではない。問題なのは、夫婦ともに年間いくら趣味に使っているのかを把握していなかったことだ。さらに、夫婦ふたりで100万円もの出費が「老後資金作り」を圧迫しているのだとすると、見過ごすわけにはいかない。なぜなら、50代は「最後の貯(た)めどき」なのだから。







