エアコンによる冷房が人体に及ぼす影響について研究を続ける関西大学環境都市工学部の都築和代教授が行った実験でも、「一晩中冷房を入れる」(図の条件A)と「一晩中冷房を入れない」(図の条件B)で比較すると、睡眠効率(就寝時間中に実際どれだけ睡眠が取れていたかを表す指標)に20%の差が出た(図)。

【実験で判明】寝つきが良くなる「エアコンの設定温度」、タイマーは切るべき?かけるべき?「一晩中冷房を入れる」(条件A)と「一晩中冷房を入れない」(条件B)で睡眠効率に20%の差 都築和代教授より提供
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 もう一つ、都築教授が行った研究で、エアコンのタイマー設定を睡眠時間の半分程度にすることで、エアコン停止後の環境が睡眠に及ぼす影響を調べた結果からも、一晩中、室温が26度~28度になるようなエアコン設定が望ましいことがわかっている。

「タイマーをかけてエアコンを利用し、それが停止した明け方、室温は1時間に約2度の急上昇をします。機械換気により屋外の湿った空気が室内に入り、衣服内湿度が高まり、睡眠感、快適感、温冷感などにも悪影響を及ぼしてしまうのです」(都築教授)

26度、28度、タイマー有無で実験
睡眠効率が一番いいのは?

 再び伊香賀氏が、「就寝時のエアコン設定温度」を変えて行った研究を紹介してくれた。

「大学生を対象に行った研究で、▽26度連続運転▽28度連続運転▽26度3時間タイマー▽28度3時間タイマーで睡眠効率を比較しました。その結果からまず言えるのは、26度連続運転は睡眠効率が悪くなります。夜間は日中より代謝量が下がり、薄着になっているため冷えすぎてしまうのでしょう」

 また26度連続運転の場合、「気流」も多く発生するのだという。

「覚醒時なら感知できないくらいの弱い気流である風速0.1m/sも、就寝中に当たれば中途覚醒を促すと考えられます。それが26度連続運転の場合、一晩に300分も発生するのです。一方で28度連続運転なら、風速0.1m/sの気流発生はその半分の時間で済みますので、就寝中はエアコンの28度連続運転を最もお勧めします」(伊香賀氏)