同僚や友達によく使いがちな「頑張って」。でも言われた人は少し突き放された気がすることもあります。「体」「時間」「環境」「思考」「心」「人間関係」をととのえるための具体的な習慣術を書いた『ととのえる。―超忙しくてもいつもご機嫌な人の習慣術―』(ダイヤモンド社刊)から、抜粋・編集して、紹介します

人間関係がうまくいく人は「頑張って」と言わない。かわりに使う“ひと言”とはPhoto: Adobe Stock

「頑張って」は突き放したような印象を与えることも

 言葉のニュアンス一つで、相手に与えるエネルギーは大きく変わります。

 僕はなるべく「頑張ってください」という言葉を使わないようにしています。「頑張る」は本来、自分の限界を超えるような強いパワーを出すという言葉にも聞こえます。

 そのため、相手に対して「頑張ってください」と伝えると、「あとはあなた次第ですよ(私はもう関与しません)」と、どこか突き放したような印象を与えてしまう危険性があります。

 そんなとき、代わりに使うようにしているのが「応援しています」という言葉です。

「頑張って」が相手一人に努力を強いる言葉だとしたら、「応援しています」は「私はあなたの味方であり、あなたが上手くいくことを願っていますよ」という、温かなエールのメッセージです。英語の「グッドラック」のようなイメージです。

 たとえば、誘われたイベントにスケジュールが合わず行けないとき。

「行けなくてごめんなさい」だけで終わらせず、「うまくいくように応援しています! 何かできることがあれば言ってくださいね」と添えてみる。

 この一言があるだけで、受け取った側は「一人じゃないんだ」という安心感で満たされるのではないでしょうか。

「ありがとう」「ごめんなさい」「応援しています」
 これらの言葉を口にすることは、決して弱さを見せることでも、相手の下手に回ることでもありません。

 むしろ、自分から主体的に場の空気をととのえ、相手との間に「安心感」という橋を架ける、勇気あるアクションです。

 人間関係は鏡のようなもの。

 あなたが発した温かな言葉の循環は、巡りめぐって、あなた自身のコンディションを支える強固な土台となってくれることでしょう。

※本記事は、川田直樹著『ととのえる。―超忙しくてもいつもご機嫌な人の習慣術―』(ダイヤモンド社刊)から、抜粋・編集したものです。