多くの人の頭をよぎった
「地獄のミサワ」との相似
「0〜3時間睡眠」以外にも気になるのは、「数千通も溜まってしまったメール処理」「分厚い資料を早朝から深夜まで読み続け」といった、多忙アピールである。実際に数千通もメールが溜まった状態なのであれば、仕事をそこまで滞らせるまでになんとかならなかったのかと感じるし、資料をわざわざ「分厚い」と表現するのも「頑張ってるワタシ」アピールのようで鼻につく。
そして、ネット民の少なくない数の人が頭に思い浮かべているのが、「地獄のミサワ」という漫画家が描くキャラクターである。
「地獄のミサワ」は2010年代前半にネットを中心に人気を博した漫画家で、独特の画風で描かれるナルシストで自信家のキャラクターが周囲をイラっとさせるセリフを吐く。代表的なのが「寝てない自慢」だ。「俺、2時間しか寝てないわ」「つれー実質1時間しか寝てないからつれーわー」などと周囲にアピールする。その風刺は今でもネットミームとなっているほどのインパクトがあった。
当時「地獄のミサワ」を読んだ世代は、「寝てない自慢は格好悪い」と刷り込まれた。自分を大きく見せたい若者がしてしまいがちなムーブであり、だからこそ格好悪いのだ。
同じく2010年代前半には過労死や過労自死についての関心も高まり、働き方に対する考え方が変わっていった。その流れに逆行するような「寝てないアピール」を、国のトップがするのかという驚きがある。
「0〜3時間睡眠」投稿の
“見逃せない一文”
高市首相のX投稿は文字数にして約650文字。原稿用紙1枚半程度のその文章の後半で綴ったのは、忙しい中で家事もこなそうとしていることだった。
「平日は、公邸に戻ってから、風呂掃除、入浴、夕食、夕食後の洗い物、洗濯、簡単な掃除まででプライベートな時間は精一杯」「昼からは、手付かずだった大量の洗濯後のハンカチやインナーのアイロンかけと、お裁縫(スカートの裾のほつれのまつり縫いやジャケットの緩んだボタンの補強)を一気に処理」などである。
こういった部分についても、忙しいなら他の人に代わってもらえば良いのではないかという指摘が相次いだ。言うまでもなく、国のトップが「0〜3時間睡眠が常態化」する中ですべきことではない、という意見である。







