しかしここで同調を示した女性がいた。国光あやの外務副大臣だ。国光副大臣はXで次のように投稿している。

「分かります!涙。国光も下手なアイロンかけで何度手を焦がしたか。。人の手を借りるのもありますが、家族に負担かけていますし、家族が人を入れるのを嫌がる場合もありますし、ついつい『それくらいはやらないと』となりがちですよね それぞれに様々なご事情や裏舞台があり、公務に責任を果たす前提で、ご理解頂けると幸いに思います」

 この擁護に、高市首相がなぜこんな投稿をしたのかのヒントがあるように感じられた。

 一般人に置き換えた場合、「家族に負担」や「家族が人を入れるのを嫌がる場合」といった様々なケースは当然考えられる。高市首相や国光副大臣は、家事と仕事の両立で四苦八苦する女性たちから共感が得られると思っているのではないか。しかし高市氏は一般人ではなく、首相である。

 念のために言っておくと、家事が女の仕事だという価値観がすでに過去のものとなりつつある。また、たとえ高市首相の家庭で「家族に負担」や「家族が人を入れるのを嫌がる場合」といった状況があったとして、それを国民の側が慮らなければならない理由はない。

 高市首相がいくら「一般の女性」たちと同じような苦労があるとアピールしようとしても、それはさすがに首相の仕事を優先してくれ、という話になる。初の女性首相としての家事アピールだったとすれば、完全に空気を読み違えている。

 ここへ来ての支持率の低下や、中傷動画疑惑の追及から、疲れのあまりああいった投稿をしたのではないかと勘繰る声もある。実際はわからないが、どうかこれ以上の「多忙アピール」は、国民の心を動かさないと気づいていただきたい。